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こんにちわ! 南半球より さくら麻美です。
今月初めにこちらで紹介したオーストラリアと日本の楽器のコラボコンサートに行ってきましたよ。
↓竹笛・太鼓そしてオーストラリアの金管楽器ディジュリドゥ(木製)を演奏している皆さん
コンサート会場になったのはアデレード市内のHalifax Cafeというカフェ。普段は朝食とランチのみを提供しています。
多くのアーティストに使ってもらい、そしてその音楽を多くの人に楽しんでもらいたいというお店側のご厚意があり今回は夕方の貸し切りコンサートとなりました。
コンサート会場となったカフェはこちら↓
食べ物がないと寂しいということで、パンとスープが特別メニューとなりました。
開演時間の1時間前には一番目のお客様が見えました。そして時間になると50人ほどのお客様で店内はいっぱいに。
今回の出演は3名の演奏者
(ディジュリドゥー)Alex Ryan氏↓奇しくもブラックという苗字をもつ英国系白人からこの楽器の手ほどきを受けてこの道に入り、毎年夏にはアウトバックに当地の人々との交わりに出かける、白人の精神科のドクター。↓
(笛)アデレードで翻訳をされている梅原宗敬(むねたか)氏。↓
「ディジュリドゥートリオですから、自然の中をめぐるテーマでプログラムを組むのですが、今回は地方から都会に出て次第に都市生活に慣れ、やがて都会人そのものになった人が自分の人生を振り返ってみるという都市の中のウォークアバウトということになりました。」(梅原氏)
細い音色の笛に低音のディジュリドゥー、スパイスに太鼓が入り、調和のとれた音楽が素晴らしかったです。
「野外の舞台で青空に向かって呼びかける、広場の向こうにいる人のところにまで音を届ける、広いホールいっぱいに着席しているお客様の前でかしこまって演奏するなど、どれも楽しいことですが、図書館、美術館、ビルの中庭、カフェなどで数十人程度のお客様と顔を見合わせ、心を通わせながら演奏できるというのは、また別のよさがあります。そんな空間でのコンサートでは、お客様に、それぞれの曲を演奏する心づもりなどを話したり、お客様から関心をもっているよという反応が返ってくるのを受けて微笑み返したり、日本人の私は無意識にお辞儀で答えたりします。」(梅原氏)
あまりの音楽のよさにお店からは出演料の交渉もあったのだとか。
1時間ほどのミニコンサートでしたが、都会の雑踏を離れ大地の広がるオーストラリア大陸を旅したような気持になりました。
次回のコンサートが楽しみです。
(txt:梅原宗敬、さくら麻美 photo:さくら麻美 取材協力:Hilifax Cafe)