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Olá! Tudo bem? Harumi です。
ブラジルに日本人が渡ってきて今年で110年を迎えました。
ブラジルには世界で一番日系人が多くいる、と言われています。
私が初めてブラジルへ来た時最初の1週間はサンパウロに滞在しました。
サンパウロへ到着した初日、滞在先のユースホステルでたまたま同室になったのは日本が大好きなブラジル人女性でした。
その子は私が日本人だと知ると大喜びで、自分が勉強で使っているノートなどを鞄から取り出して私に見せました。
話を聞いているとその日の夜、彼女が参加している日系コミュニティーで何やらのプレゼンテーションがあるとのこと。
彼女は私にも「来ない?」と誘ってくれたので一緒に付いていくことに。
こうしてブラジルへやってきた初日に一気に30人ほどの日系の皆さんと知り合いになることができました。
初めてのブラジルでポルトガル語もほとんどわからない状態で、日本語や英語の通じる日系の方々と知り合いになれたのは本当にラッキーで、奇跡のような出会いだと思いました。
その後私は現在住むカボフリオへとやってきて移住することになるんですが、一度だけサンパウロで開かれる日本のお祭りのお手伝いをさせてもらったことがあります。
私はそのお祭りで人生で初めて餅をついて、できたてのお餅を食しました。
あの時の感動は忘れません。
ですが同時に受けた衝撃、、隣にいた日系の友達が「僕のうちは毎年正月に餅をついて食べるよ」。
日本では近年なかなか見られない風習ではないですか?
それから5年が経った昨年、これもまたひょんなことから日本からやってきた海外青年協力隊の皆さんと知り合いました。
その皆さんの活動報告を間接的に見ていると、とても同じブラジルに住む人達の生活とは思えなくてびっくりさせられることが多々あります。
ブラジルの日系社会はブラジルであってブラジルではない。
日本食が身近にあって日本語も身近にある。
夏祭りでは盆踊りを踊って餅をつく。
だからと言って彼らが完全に日本で生まれ育った私達と同じか、と言われるとそうではない。
「あ、やっぱりブラジル人だな」と感じることも多々ある。
日系の友達の一人が初めて日本を訪れた時「あ、ここが自分の故郷だ」と感じた、と話していたのを覚えています。
ブラジルにいれば「日本人」と見られて日本に行けば「外国人」と見られる彼らの立ち位置、アイデンティティーって一体なんなのか。
それはそれは彼らを悩ませる永遠のテーマのような気がします。
私は純日本人ですが海外生活自体は長く、現在はブラジル人と結婚してミックスの子供を産んで育てています。
ですのでこの「アイデンティティー」についての問題って個人的にはとても興味深いんです。
考えても答えは出ることはないしそもそも一つの答えなんて無いので、こればかりはそれぞれが経験したり人の話を聞いたりしながらそれぞれの立場でそれぞれの生き方を選んでいくしかない、だけどこれからの国際社会においては避けて通れない重要なテーマだな、と思っています。
私の配信するYouTubeの動画でもそういうアイデンティティーについての話しはたまに話題に挙げているので良ければご視聴ください(^o^)