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ロンドン交通局は従来から、公共の場にアートを融合されることに熱心です。だから貴方もロンドン滞在中に利用する地下鉄駅で、新旧のさまざまなアート作品を目にすることでしょう。
中でも私が特に気に入っているのは、マーブル・アーチ駅。駅名の由来は、この駅を出ると立派な大理石の門があるからです。
この門は1828年にバッキンガム宮殿への入り口としてザ・マルに建てられ、当時は王室セレモニーの時だけ利用されていました。しかし約30年後にバッキンガム宮殿増築のため、現在の場所に移転したのです。
そんなロケーションに相応しく、この駅構内にはマーブル・アーチを様々にアレンジした壁画作品が、17点も並んでいます。
見る者を明るい気分にさせてくれるポップで鮮やかな作品は、すべてアナベル・グレイ(Annabel Grey)というアーティストが1980年代に製作したもの。
1点1点の作品はそれぞれ、9枚のエナメル製パネルで構成されています。全17点を作製するために、アナベルさんは22ヶ月も工房で費やしたそうです。そうして生み出されたカラフルな門たちは、30数年後の今も我々の目を楽しませています。
マンチェスター大学と王立芸術カレッジで学び、現在はイングランド東部ノーリッチでファブリック・デザイナーとして活動を続けるアナベルさん。実はもう1つの駅でも、彼女の作品が見られるんですよ。そちらについても、また別の機会にご紹介しますね!
アナベル・グレイさんのウェブサイト
https://www.annabelgrey.co.uk/