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【アルマンサ】ただいま収穫期!! ラ・マンチャ地方のワイナリー、ボデガス・ピケラス

田川 敬子

田川 敬子

スペイン特派員

更新日
2018年9月26日
公開日
2018年9月26日
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スペインではワイン用のぶどうの収穫シーズン。早いところでは8月下旬から始まっています。

先日ラ・マンチャ地方のアルマンサに行った際に、通常は一般公開はしていないBodegas Piquerasというワイナリーを訪問する機会がありました。アルマンサ郊外に機械摘みのブドウ畑と伝統的な手摘みのブドウ畑を有し、有機専用とそれ以外の2つの醸造所を持つ、4世代に渡るブドウ農家だとのこと。確か年間350万本を生産していると言っていたような・・・。その9割以上が輸出されているそうです。アルマンサは乾燥し、夏と冬、また昼と夜の寒暖差の大きな土地で、石灰質の土壌が特徴。このワイナリーは、DO(原産地呼称)アルマンサに属しています。

ちょうど畑からブドウが到着したところで、トラックの荷台からザザザーッと下ろすところから順に出荷場までの全製造工程を見せてもらいました。ワイン用黒ブドウの中にほんのいくつかの白ブドウが混ざっているのはなぜかを尋ねると、「昔からブドウの収穫は重労働でね、喉も乾くし甘いものもほしくなるんだ。そこでところどころに白ブドウを植えて、収穫中にそれをつまんだんだよ」と教えてくれました。こういうちょっとしたトリビアを聞くのって面白い♪

その日の夜、レストランで熟成期間の長い2012年の赤ワインCastillo de Almansa Selecciónを頂きました。この地域で主に生産されていると説明に聞いたモナストレル種とガルナチャ・ティントレラ種が25%ずつ、さらにスペイン固有のテンプラニーリョ種と国際品種のシラーも25%ずつ使われています。昼間訪れたあの醸造所で作られたのか、と思うと味わいもひとしお。ワインには詳しくない私ですが、ベリー類やレーズンの香りが鼻に心地よく、また熟成感とバランスの良さを感じ、とてもおいしかったです。

このボデガス・ピケラスのワインは日本にも入っているそうなので、見かけた方はぜひお試しくださいね。

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