キーワードで検索
すっかり秋めいてきたロンドンより、こんにちはー。秋といえば食欲の秋、読書の秋、そして芸術の秋・・・ですよね!そこで前回に引き続いて、ロンドン地下鉄に素敵なアートを提供してくれたアナベル・グレイさんの作品をご案内しましょう。
前回はセントラル線のマーブル・アーチ駅でしたが、こちらはフィンズベリー・パーク駅。
と言っても、彼女の作品群があるのはピカデリー線の南方面行きプラットフォームだけ。ヴィクトリア線や、同じピカデリー線でも北方面行きプラットフォームにはありません。
そして、このフィンズベリー・パーク駅でのテーマは「気球」。このプラットフォームには、アナベルさんが1983年に制作した気球のモザイク画が6作品。現代的な商業広告の数々の間で、ヴィンテージな趣きを放っています。
じゃあ何故、この駅には気球なのでしょう?
その理由は、1784年に遡って・・・当時はこの駅と同じ行政地区内だったフィンズベリー・フィールズで、イタリア人ヴィンチェンゾ・ルナルディが英国では初めての気球飛行をお披露目したから。
200年以上も昔の人々にとっては、きっと信じられないくらい未来的だった筈の気球。それに乗って飛行するなんて、ものすごい冒険だったでしょうね!素朴な絵本のようなモザイク画は、そんなワクワクした気持ちを伝えているような気がします。
アナベル・グレイさんのウェブサイト
https://www.annabelgrey.co.uk/