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京都で最も京都らしい風情を感じる所は東山かも知れません。
その東山の中で、特に京都らしい景色を残している法観寺(八坂の塔)もその一つ。
東山通りから八坂りに入ると突如出現する法観寺(八坂の塔)。
絵画の遠近法さながらに、細い小路の奥に建つ五重塔。
この景色は、まさしくドキリとする風景です。
法観寺は飛鳥時代に聖徳太子が建てた、日本で最初の五重塔と言われています。
その頃の法観寺は、七大寺のひとつとして記されていたことから、堂塔伽藍が建ち並んでいたそうです。
その後、長い歴史の中、京の町はたびたび戦乱となり、多くのお寺が焼失しました。
法観寺(八坂の塔)も同じで、治承3年(1179年)に八坂神社と清水寺の争いによって類焼したり、
永享8年(1436年)に炎上したりと、幾たびも火災に遭ったそうです。
でも、その度に源頼朝や足利義政といった時の権力者により再建され、現在でも、その姿を残しています。
現在の塔は室町将軍・足利義政によって1440年に再建され現在に至っています。
法観寺から少し上がり、左に曲がると二年坂に高台寺。
道をそのまま上がると清水寺へと続きます。
この辺りは近代の日本の歴史を感じる所も多く、龍馬坂に維新の道と、
名前だけでも幕末の歴史を想像します。
三年坂の手前を左に曲がる道は霊山護国神社に続いています。
ここには、坂本龍馬をはじめ明治維新の誕生につくした志士達1043名の霊が祀られています。
《フォトジェニックな塔とタワーの景色》
二年坂を下り、高台寺の高台に来ました。
法観寺(八坂の塔)を見る時、ここからの眺めもお勧めです。
夕暮れの中に、八坂の塔と京都タワーが見えます。