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モデナ市立歌劇場<ルチアーノ・パヴァロッティ>妖精ヴィッリに出演

ピッパ

ピッパ

イタリア特派員

更新日
2018年11月28日
公開日
2018年11月28日
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皆さん、こんにちは!

Ciao a tutti!

久しぶりに本業のオペラについて書きたいと思います。

毎回歌の仕事をするたびにこのブログの上で書くのは個人のブログではないのでどうかなあと極力控えていましたが、、、

今回どうしても書きたいと思ったのは、オペラ<妖精ヴィッリ>は、イタリア有名作曲家ジャコモ・プッチーニが初めて書いたオペラだったのと、世界でもあまり上演することがなく、非常に貴重だったため記念にとお伝えすることにしました。

オペラ<妖精ヴィッリ>のチラシ(モデナ市立歌劇場ルチアーノ・パヴァロッティ前)

実は今年プッチーニ生誕160年になります、生誕150年のときは盛大に世界のあちこちでプッチーニ作曲のオペラや記念コンサートが行われましたが、今年はそこそこですね。

ジャコモ・プッチーニは1858年トスカーナ州にあるルッカに生まれ,1883年4月の楽譜出版社ソンゾーニョ社主催の

<1幕物オペラの作曲コンクール>に、師匠ポンキエッリの薦めでこの処女作オペラ<妖精ヴィッリ>で応募、しかしながら締め切りギリギリまで乱筆で清書せず無理やりなんとか送りましたが、審査員たちが何が書いてあるのかよくわからなかったため翌年のはじめに予想通り落選しました。爆笑

その後ミラノのマルコ・サーラ邸でパーテイが行われプッチーニはポンキエッリの紹介で参加しそこで<妖精ヴィッリ>の

一部を弾き歌いした時に偶然にもパーテイに参加していた作曲家アッリーゴ・ボーイトがこのオペラを大変気に入り、ボーイトの力によって1884年の5月31日に地元のテアトロ・ダル・ヴェルメ劇場で見事初演されることになりました。

初演は大成功し上演が終わると第1幕が丸々アンコールされ、カーテン・コールは18回もしたそうです。

このとき、オーケストラ・ピットにミラノ音楽院時代の友人ピエトロ・マスカーニがコントラバス奏者として演奏しました。

マスカーニは初演の大成功を目の当たりにして大きな衝撃を受けたそうです。

今回の舞台

モデナ歌劇場は約900席あります。

遥々ローマから泊りで夫の親戚夫婦も喜んで聞きに来てくれましたのでメイクも落とさずさっさと歌劇場から出てきました!!!(モデナ歌劇場横にありますルチアーノ・パヴァロッティ像前にて)

素敵な舞台

指揮者も演出家も最強でした!!!

最後の最後まで場当たり変更があったりと私たちも対応にあくせくしましたが、皆最後には大満足な公演となりました!

合唱団のマエストロもとても気さくでお茶目!冗談言いながら実はとても真面目、、、本番始まる前には必ずもう一度合わせが念入りにあります!!!そして舞台裏で常にスタンバイ、随時指示があり、私たちもとても仕事がしやすく、大家族のような感じで作品を作り上げることができました!

大好きなソプラノの先輩合唱団たち!

この2人は夏はヴェローナの野外歌劇場で約20年働いている大ベテランです!!!

今回の衣装は皆それぞれ違っていてすべておニューのオーダーメイド!!!

合唱団と言っても普段は皆バリバリソリストで歌っている人たちばかり!!!

日本人の私をはじめ今回ニューエントリーの若い中国人の女の子(ブラヴァ!)とここの画像では写っていませんが、前回も参加の韓国人のバリトンの同僚(ブラヴォ!)も出演ししっかりとこの公演を支えてアジア3大国最強縁の下の力持ちパワー!!!笑

モデナ歌劇場公演は終了しましたが、レッジョ・エミリア歌劇場ではあと2公演あります!

皆さん、一度本場イタリアオペラを見に来てみませんか!?

短かくわかり易いオペラなので、きっと退屈せずにあっという間に終わると思いますよ!!!

私もちらちらとどこかで歌っています。。。笑

ピッパ

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