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パリ大人旅ニシム・ド・カモンド美術館①美しい邸宅、に続いて②です。
1911~1914年にモイズ・ド・カモンド伯爵が18世紀芸術に完璧主義とも言える熱意を持って建てられた邸宅。
その完璧主義は台所にも。先ずはご覧ください。
美しく磨かれた銅鍋の数々、巨大調理コンロ、Cubain社製。圧巻です。
そこにはロティサリーと呼ばれる巨大グリルオーブンも。
床や天井は掃除し易いタイル貼り。個人宅にして超高級ホテル並みの調理室を整えていたわけです。
この調理室は上階の食堂の下にあたりますが、匂い、熱、騒音が外に漏れ出さない造りになっています。
調理室からミニキッチンが見えます。これは使用人用のキッチンです。
この使用人用キッチンには料理を出す小窓が付いていて、小さな食堂が見えます。常時12人から15人いた使用人達がここで食事をしていました。ロッカーもありますね。
さて、上階にはパントリーがあり、ここで飲み物を用意したり、料理の給仕をするのに使われます。
何とそこには当時としては最先端だったであろう浄水器が設置され、衛生管理にも完璧主義が貫かれています。出される料理の保冷、保温管理も徹底されていたそうです。
勿論膨大な食器のコレクションも。
食堂。美食家達を招いてのディナーはここで。
美しい邸宅は美術品や調度品だけではなく、その生活がいかに上質であるかが目に見えない徹底した衛生管理や調理環境に表れている気がします。
ゆったりと過ごすパリの大人旅、上質な生活空間を覗いて見ませんか?
凱旋門から徒歩で約15分。
MUSÉE NISSIM DE CAMONDO
http://madparis.fr/francais/musees/musee-nissim-de-camondo/visites-guidees-et-activites-1143/visites-guidees-1291/