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山梨の郷土料理~うまいもんだよ南瓜のほうとう!

水月

水月

山梨特派員

更新日
2019年1月19日
公開日
2019年1月19日
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山梨の郷土料理といえば、なんといっても「ほうとう」でしょう。

トップの写真は、ほうとう料理のチェーン店『甲州ほうとう小作』の「熟瓜ほうとう(税込み1,150円)」です。熟瓜とかいて「かぼちゃ」と読ませるんですね。

山梨には「うまいもんだよ南瓜のほうとう」という言葉があるほど、ほうとうには熟した甘い南瓜がつきものなんです。首尾よく万事うまくいったというときに「やったね!」という感じで使う言葉だそうです。

ほうとうの発祥は、武田信玄公が合戦の際に士気を上げるため、陣中食としてふるまい、そこから始まったと言われています。

山が多く水を引けず米作りが難しかった土地で、麦で作った麺とたっぷりの野菜で栄養を摂る。そんな試行錯誤から生まれた、山間いの土地ならではのお料理だったんですね。

甲府を代表する観光スポット『昇仙峡』には、ほうとう屋さんがいっぱいあります。

仙娥滝近くの『橋本屋』は、お土産品も揃った食事処。

「甲州ほうとう鍋(税込み1,296円)」やわらかいんだけど煮溶けていないほうとうの茹で加減が絶妙でした。地元で採れたヒラタケもいい味出していました。

昇仙峡の入口とも言える長瀞橋近くの『菅原屋』は、明治初期創業の老舗蕎麦処。

「ほうとう(税込み1,000円)」自家製味噌と蕎麦つゆのためにとったお出汁が、いいお味。

すっきりした味わいです。野菜もやわらかいけど煮すぎていない上品な味でした。

さて。山梨のお土産屋さんには、どこでもたいていいく種類ものほうとうが並んでいます。『山本勘助ほうとう(税込み540円)』を購入しました。生麺は未開封ならひと月ほど常温保存可能。味噌付き、6~7人前です。

材料を用意して、作ってみました。

子どもたちにほうとうづくり体験をさせているという先生に、豚バラで作るほうとうが一番人気だと教えていただいて、豚バラほうとうに挑戦。まずだし汁で肉と野菜を煮ます。それからほうとうを入れて約15分。南瓜は、煮崩れないように最後に入れてねとアドバイスをもらいました。ラストに味噌を溶いて出来上がり。

おーっ、できた! ん~美味しい♡個人的には、もう少しほうとうがやわらかい方が好きかな。

こうやって作ってみるとわかりますが、麺の茹で加減、野菜の種類や切り方、豚肉か鶏肉か、味噌の違い、アクセントに入れる生姜やニンニク、胡麻、辛みスパイス、はたまたキムチ味にするかなどなどで、それぞれの家庭の味が作られていくんでしょうね。

今でも、冬には毎晩のようにほうとうを食べるというご家庭も、山梨では珍しくないそうです。

「やっぱり、うちのほうとうが一番美味しいんだよね~」と年若い友人が言っていました。

伝承され、今でもしっかり家庭に根づいた山梨の郷土料理なんですね。

山梨にいらしたら、ぜひぜひ郷土料理のほうとう、召し上がっていただきたいです!

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