キーワードで検索
パリでは年間を通してさまざまな分野の見本市が開かれています。サロン・デュ・ショコラなどもその一例。フランスはファッション、グルメなどに目が行きがちですが、文学も盛んな国です。その中で本や出版を扱ったものがパリ市内南部ポルト・ド・ベルサイユの展示会会場で開かれるリーブル・パリ(Livre Paris)です。
1981年から始まった同イベントは2019年で39回目。今年は3月15日から同18日まで行われました。その会期前夜14日に行われたオープニングイベントに行ってきました。
今回はフィリップ仏首相により開会式が執り行われ開幕。ヨーロッパが大陸としての、スロバキアのブラチスラバが都市としての、オマーンが国として招待されるなどしました。
(会場を巡るフィリップ仏首相)
会場内はガイドブックから、フランス文学、そして日本の漫画の翻訳版を発売する会社まで、さまざまな出版社が出展しています。14日は関係者向けのオープニングイベントということもあり、各出版社のブースではシャンパンや軽食が並びました。
リーブル・パリによると今回は50カ国から3000人の著者と1200人の出展者が集まったとのこと。来場者も16万人を超えました。
各ブースをのぞきつつ聞いた話で面白かったのが、日本の漫画をフランス語圏で翻訳出版する会社の人の話。『NARUTO -ナルト-』など少年漫画は相変わらずフランス語圏でも受けていますが、日本の少女漫画もフランス語圏では販売されています。ただ恋愛の仕方が日本とフランス語圏では違うため、その辺りのことも考えつつ翻訳する漫画を選んでいるのだとか。
今回はもう閉幕してしまいましたが、来年2020年は3月20日から23日まで開かれる予定です。本に興味がある人は一度出かけてみることをおすすめします。
【データ】
住所:Paris Expo Porte de Versailles – 1 Place de la Porte de Versailles
75015 Paris
期間:2019年3月15日〜3月18日
時間:10〜20時(17日は〜17時、18日は12〜18時)
入場料:8〜10ユーロ
最寄り駅:地下鉄12号線、トラムT2、T3線Porte de Versailles