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ミラノのスカラ座へヴェルディ作曲<群盗:I MASNADIERI>鑑賞

ピッパ

ピッパ

イタリア特派員

更新日
2019年7月13日
公開日
2019年7月13日
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皆さん、こんにちは!!!

Ciao a tutti!!!

ミラノ滞在中スカラ座でヴェルディ作曲<群盗:I MASNADIERI>を聞きに行ってきましたのでご紹介します!

スカラ座内

いつもはお馴染みガレリア席なのですが

今回ガレリア席は既に売り切れていたため優雅に正面から入りパルコ席へ!!!

これがオペラ<群盗:I MASNADIERI>のポスター!!!

こちらはスカラ座内の豪華なサロン。オペラの休憩中などに利用できます!

こちらは別のタイプのオペラ<群盗>ポスター

左横にはショップがあり、チケットやお土産、CDなど購入できます。

ショップ内!明るく清潔な感じでした!

こちらはスカラ座の布バッグ!お土産にお一ついかがでしょうか!?

スカラ座にゆかりのある大テノール、ルチアーノ・パヴァロッティ特集もありCD・DVDなど売っていました!!!

大抵はここから入ってガレリア席へ行っていましたが、、、笑(朝から点呼で並んで、、、)

今回は正面からオペラを鑑賞!!!

スカラ座正面

ヴェルディ作曲オペラ<群盗>はとてもマイナーなオペラで、以前サンカルロ歌劇場でも行われ聞きに行きましたが、

何とも言えない登場人物がすべて死んでしまうというハードな内容になっています。

<簡単なあらすじ>

マッシミリアーノ伯爵の息子カルロは、邪悪な領主で弟のフランチェスコの姦計により、父マッシミリアーノから勘当され、盗賊の首領となります。フランチェスコは兄の恋人アマーリアと父にカルロが死んだと思いこませ、父を策略により幽閉し、盗賊となったカルロは郷愁に駆られ、変装して自宅に戻り、フランチェスコの悪事とアマーリアの自分への愛を確認すると、フランチェスコを討とうとするが、フランチェスコは罪の意識に自殺します。幽閉をとかれた父もカルロが盗賊になっているのを知りショック死します。盗賊団の結束から抜け出せないことを知ったカルロは、恋人アマーリアに請われるまま彼女を刺し殺し、自首を決意します。

原作は御存知シラーの戯曲<群盗>(1781年)で、シラーといえば、知る人ぞ知る、日本で年末には欠かせない、ベートーヴェンの第9<歓喜の歌>が彼の詩になってます。

ヴェルディのオペラでは<群賊>の他に、<ルイーザ・ミラー><ドン・カルロ><ジョヴァンナ・ダルコ>がシラーの原作を題材にしています。

私は歌劇場の現場で働きながら、時々他の歌劇場で行われているオペラ公演へ勉強・視察しに行きます。

一観客席に座りオペラを楽しむことは、普段舞台の上で客席を見ながら演じる上で、気付くこともたくさんあり、いろんな角度から(職業病的ですが。。。)ウォッチングし、ソリストを初め、合唱団、舞台演出、衣装など凝視します。。。笑

今回は特に気に入ったのはソプラノ歌手。ヴェルディにぴったりのいい声のオペラ歌手でした。アマ―リア役としては少し声が軽いようにも思いましたが、とにかくテクニックが完璧、フレーズも長くその上容姿端麗でした。

驚きだったのはカルロ役のテノールがとても良かったことです。

以前別のオペラを他の歌劇場へ聞きに行ったことがありましたが、あまり好みではなく実は今回もこの人が歌うのか、、、と思っていましたが今回聞いてみますと、テクニックがわたし好みになっていたのです。。。

きっと歌のマエストロを変えたのかも!?とか思いましたが、とにかくとても心地よく安心して聞くことができました。

その上彼は元々体が大きくて(余裕で130キロ以上はあると思います)楽器もバッチリ!

体調がイマイチで、咳が止まらなく、他のお客さんたちに迷惑がかからないようにと、オケや合唱団たちがフォルテで演奏している時に、咳をしたりして周りに気をつかいながら、でもいろんな意味で鑑賞してきて良かったです。

皆さんも一度ミラノのスカラ座へオペラ鑑賞してみませんか!?

<インフォメーション>

<場所>Teatro alla Scala スカラ座

<住所> Via Filodrammatici, 2, 20121 Milano MI

<電話>02 7200 3744

ピッパ

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