バレンシアっ子はみんな大好き。夏といえばオルチャータ

田川敬子

スペイン特派員

更新日: 2019年6月30日

公開日: 2019年6月30日

今年はなかなか暑くならないなと思っていたら、いきなりガツン！と夏になりました。暑いです。

バレンシアの夏の飲み物といえば、子どもからお年寄りまでみんなが大好きなオルチャータ！！スーパーでも買えたりスペインのほかの地方でも飲むことができますが、本場バレンシアにはオルチャテリーアと呼ばれる自家製オルチャータを出す専門店があり、夏の夕方は冷たいオルチャータを飲む人々で賑わいます。

オルチャータの原料はチュファ（カヤツリグサの地下茎）。↓↓↓

このチュファは、バレンシア市に隣接するアルボラヤの特産品。アルボラヤにはカヤツリグサの畑が広がり、町中にはオルチャテリーアもあります。

作り方はシンプルで、これを水でふやかした後、ミキサーにかけて濾すだけ。たいていは砂糖が入っています。ナッツではありませんがチュファは英語ではタイガーナッツと、オルチャータはタイガーナッツミルクと呼ばれています。ネットで探すとアーモンドやシナモンをなどを使ったものが出てきますが、本場バレンシアで何百年も前から飲まれているオルチャータはチュファと水、砂糖ONLY。中南米では、お米でつくるオルチャータがあるそうですね。

また、オルチャータを飲むときに、ファルトンという甘く細長いパンを一緒にいただくのがバレンシア流。ファルトンをオルチャータに浸して食べるのですが、私が別々が好きです。また、オルチャータは普通の液状タイプのもの以外に、グラニサードというゆるいシャーベット状になったものもあります。私は液状タイプのものとグラニサードタイプのものを半々に入れてもらいます（←面倒くさい客ですね…）。

バレンシアにいるなら、やはり自家製を提供するオルチャテリーアで飲みたいもの。時間がある方は、オルチャータの故郷アルボラヤに行ってみてはいかがでしょう。バレンシア市に隣接した町なので、地下鉄で簡単にアクセスできます。Danielというオルチャテリーアは、あのサルバドール･ダリも訪れた老舗。バレンシア市内のコロン市場内にも支店を出しています。また、町中のこんな屋台でも飲むことができます。

バレンシアっ子を真似て、夏の夕方のおやつにはぜひオルチャータとファルトンをお試しくださいね。

なお、オルチャータはスペイン語だとhorchata、スペイン語だとorxataと書きます。

筆者

田川敬子

スペイン特派員

東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。

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