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【いなべの夏①】 珈琲一杯から始まるコミュニティ作り ー 桐林館喫茶室(いなべ市北勢町)

かん

かん

特派員

更新日
2019年6月22日
公開日
2019年6月22日
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※2021年7月現在、桐林館喫茶室は筆談カフェとして形態を少し変えて営業されています。メニューや利用ルールは事前にホームページでご確認をお願いいたします。

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こんにちは、かんです。只今、三重県いなべ市に滞在中です。今日は私の大好きな場所、いなべ市阿下喜にある美味しい珈琲のいただける桐林館喫茶室をご紹介させていただきます。

ホットもアイスも共にテイクアウトOK。これはアイス珈琲。

国登録有形文化財 桐林館阿下喜美術室(2017年)の誕生

桐林館阿下喜美術室の見取図(2017年)と現在の桐林館喫茶室の様子(2019年)

本来、桐林館は昭和11年に建築された旧阿下喜小学校校舎を復元し、いなべ市の文化財を保存・公開し、町民の郷土に関する認識を深めるための博物館施設でした。いなべ市の活性化活動の舞台として、総務省が行なっている地域おこし協力隊隊員の帖佐さんがいなべ市より委託を受け、"アート&カフェでまち起こし"として、桐林館阿下喜美術室を起ち上げられました。

どこか懐かしい木造校舎の桐林館の昇降口、そして、廊下。

帖佐さんは色々な思考と実験を通じて桐林館の在り方や運営方法を模索され、今は、桐林館喫茶室としてカフェ集中型のスタイル(と見受けられる)でさらなる事業展開を手掛けてらっしゃいます。彼のブログに詳しく記載があるので、興味を持たれた方はそちらもご覧になってみてください。

帖佐さんの視線ははるか遠く、カフェ&珈琲を通じたコミュニティへの貢献方法をみつめ、この夏、違うスタイルでの経営店舗である第二店舗幻珈琲店(同阿下喜内)、第三店舗ひのめ(亀山市内)も展開されています。

桐林館喫茶室の魅力

かんは"学校という環境"が大好きです。様々な価値観がうずまき、考えを交換しあい、何かを学んでいける環境、自分を切磋琢磨できる環境というのは、居心地が良くありませんか?

学びの薫り漂う昔の小学校校舎、美味しい珈琲を頂けて、Wi-Fiも利用でき(田舎では貴重な情報基盤です)、その上、懐かしい木造校舎の建築という位置づけの桐林館は、温故知新の風が気持ちよく通り過ぎる、かんにとってはドンピシャの存在だったわけです。

桐林館が推進する地産地消、フェアトレード、町おこし、の目標は、大変魅力的です。

桐林館のフェアトレードのカレー。ちょっと日本風に感じる部分はありますが(アレンジ大歓迎!)、中国留学時代にスリランカ人やインド人の友人のお手製カレーを食し、また、スリランカやインドの友人を訪問し、現地の各個人宅でその本場カレーも楽しんだ私でも、とても美味しく、また懐かしくいただくことができます。

大人気故に売り切れ御免・早いもの勝ちの各種給食カレー(並:950円・小:650円)。毎日、2種類が提供されます。どんなカレーが食せるかは行ったときのお楽しみ。

地元の起業家家たちの美味しいスイーツやパンも見逃すわけにはいかないでしょう。

廊下に地元のクラフト作家さんやスイーツ作家さんなどの出店が並び、喫茶室では木工やお料理のプチワークショップが開催される地元メルシェの一日一(ついたちいち)やけん玉大会、コンサートやイベント展開も頻繁に行われています。昨夏は人狼ゲーム大会や映画上映もありましたっけ。

毎月一日開催の"一日一"(ついたちいち)。廊下に地元・近郊の方々の出店が並ぶ。

桐林館喫茶室の珈琲とメニュー

桐林館の喫茶メニューは、良い意味で、メニューがあって、ありません。定番と日替わりがほどよくコーディネートされていて、来訪時に黒板メニューを見て、喫茶室スタッフにお薦めを伺ったり、自分の好みを相談したり、で選んでいくがベストです。

黒板に手書きのメニュー。その日のお薦めを黒板で確認し、最初に注文してから席につきましょう。

大人にも子供にも大人気のコッペパン・ホットドッグ(400円)。地元ブランドのさくらポークを使い、マスタードのある無しはお好みで。他にもたまごサンドやあんバターサンドもあります。

珈琲へのこだわり

帖佐さんはルワンダに直接珈琲豆の買付にいかれます。とにかく、珈琲愛が素晴らしい。

珈琲愛の証に、内緒にしておきたい桐林館のお薦めは、珈琲チケット。お値段はここでは差し控えますが、かなりお得です。もしかしたら今後規定が変わるかもしれませんが、珈琲の価格に関わらず、珈琲チケット1枚につき珈琲一杯をいただくことができ、チケットと珈琲の差額の支払いは発生しません。

自家焙煎のこだわりの珈琲豆。

尚、桐林館では珈琲豆の購入も可能です。100グラム600円(2019年6月現在)より、100グラム単位でお好みの焙煎(浅煎り〜深煎り)で仕上げてくれます。ご家庭でも楽しみたい方は、スタッフの方にご相談してみてください。

気分に応じて珈琲自体(480円〜)を楽しんでみたり、スイーツと一緒に嗜んでみたり(セット各種750円〜。写真はいちごのセミフレッドセット・800円。)。

違う珈琲をお願いしても、珈琲のおかわりは一杯200円というのもありがたいお値段です。

珈琲を楽しめるように工夫してくださっているのがとてもよくわかります。

スタッフの方はどなたもとても珈琲に詳しいので、自分の好みをお話して、自分の一杯を探してみてください。ちなみに、私の好みは"フルーティー"と形容されたドミニカン。一度試してみたらすっかりハマってしまい、そればかり頼んでしまいます。

しっかりとしたカスタードの風味とまったりとした舌触りがたまらない、カリカのプリン。

限定販売されていた幻の梅シロップかき氷。梅シロップの甘さとシソのさっぱりとした甘じょっぱさのハーモニーが暑い夏にぴったり。

昭和の薫り漂う阿下喜という街並み

桐林館のある阿下喜(あげき)という街も、少し懐かしい佇まいの風情の漂う場所です。夏にはにぎやかな八幡祭が開催され、阿下喜駅や上木食堂さん、暮らしのシューレさんなど見どころ、お食事どころも。それらはまた次の機会にでも。

ルイボスティーに美味しい珈琲、そして美味しいスイーツ(カリカのプリン)。

Have a nice day♥

いなべ市北勢町阿下喜1980番地

0594-72-6096

https://www.torinkan.com/

agk.torinkan@gmail.com

■営業時間

予約優先制。詳細はホームページでご確認ください。

お問い合わせは、お電話ではなく、上記メールアドレスまでお願いいたします。

■行き方

名古屋駅より近鉄または関西本線に乗車し、桑名駅で乗り換え。

桑名駅より徒歩数分の三岐鉄道西桑名駅より阿下喜駅下車、または三重交通バスで阿下喜駅下車。徒歩15分前後。

桑名駅よりレンタカー利用も可能。

※2021年7月14日(アメリカ太平洋時間)、お店利用時のための注意書きを記事冒頭に加筆しました。

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