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ナヴィゴ併用でのパリ・シャルトル間の移動方法【パリから日帰り圏内】

守隨 亨延

守隨 亨延

フランス特派員

更新日
2019年9月6日
公開日
2019年9月6日
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パリ・モンパルナス駅から列車で約1時間で行けるシャルトルは、立派な大聖堂と中世の面影が残る町です。パリから近いですが、地域の区分としてパリがあるイル・ド・フランス地域圏ではなく、その隣のサントル・ヴァル・ド・ロワール地域圏になります。

シャルトルへ向かう際に、もしゾーン5まで契約したナヴィゴ(利用ゾーンを指定して契約する定期券のようなもの)を持っていれば、いくらか運賃を安くすることができます。なぜならシャルトルへ向かう際に、出発駅のパリ・モンパルナス駅から途中のランブイエまではゾーン5としてナヴィゴの利用圏内だからです。一方で、ランブイエ以降はナヴィゴの圏内ですので、別途切符を購入する必要があります。

パリからモンパルナスまでナヴィゴを併用した場合について、多くのブログなどでは買い方を迷っている人が多い印象でした。そこで今回はナヴィゴ併用時のシャルトルまでの行き方を、フランス国鉄(SNCF)で聞いたので、まとめてみます(2019年9月現在)。

パリ・シャルトル間の切符の購入方法と改札の通し方

ゾーン5まで有効なナヴィゴを持っている場合、切符はランブイエ・シャルトル間のみで問題ありません。ただし、モンパルナス駅からの往路・復路、どちらの場合でもランブイエ駅で一度列車を降り、改札を出なければいけません。列車に乗りっぱなしで、パリ・シャルトル間を移動することはできません。例えば、往路のランブイエ・シャルトル間の切符は、ランブイエで有効化させる必要があります。紙の切符の場合、モンパルナス駅で刻印させても有効にはなりません。

ランブイエ・シャルトル間の切符はモンパルナス駅で買えます。なお、現在地ではない駅の区間を指定した切符(今回の場合はランブイエ・シャルトル間の切符をモンパルナス駅で買う)は、今回のケース限らず、どの駅でも購入可能です。そのためランブイエ以降の切符はランブイエで買っていいですし、モンパルナス駅でも買うことはできます。またはSNCFの公式サイトから購入も可能です。

復路についても、シャルトル駅でシャルトル・ランブイエ間の切符を買い(もしくはSNCFの公式サイトで切符を買い)、ランブイエで降りずにモンパルナス駅まで行くことはできません。ランブイエで一度降りて改札を出て、再びランブイエでナヴィゴを改札に触れさせ、有効化させましょう。

■往路

モンパルナス駅をナヴィゴで乗車→ランブイエ駅で降車して改札を出る→ランブイエ・シャルトル間の切符で改札を通り乗車→シャルトル

■復路

シャルトル駅→ランブイエ駅で降車して改札を出る→ナヴィゴを有効化させ乗車→モンパルナス駅

これらの手順をきちんと踏まず、検札時に発覚した場合は、不正乗車として違反金を支払う必要があります。

パリ・シャルトル間の移動方法

パリ・ランブイエ間は、パリ市内とパリ郊外をつなぐ通勤路線として、N線が各駅停車で列車を走らせています。モンパルナス駅からランブイエまでを約1時間でつなぎます。

一方で、ル・マンなどへ行く長距離列車も走っており、この列車の場合、パリ・ランブイエ間は急行のような形になり、ランブイエまではベルサイユ・シャンティエの1駅しか止まりません。そのためモンパルナス駅からランブイエ駅までは約30分です。

ランブイエ駅での停車中に、切符やナヴィゴを有効化させるため、改札口まで走って間に合わせることも、停車時間によっては可能なことはあるかもしれません。しかし、日本と勝手が異なる海外旅行で、日本の感覚でのギリギリの行動を入れ込むことは、本来なら不要な事故の可能性を生むため、おすすめしません。

ナヴィゴを使った場合と使わなかった場合の差額は、日本円にして1000円ほど。ランブイエで降車したくない時は、初めからパリ・シャルトル間の切符を購入するか、安く抑えたい場合は、後続列車を待つ余裕を持った行動をおすすめします。

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