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イングランド北西部にあるマンチェスターは、経済規模においてロンドンに次いでイギリス第2の都市。産業革命時代には綿糸や綿織物産業を中心に、イギリス製造業を支えた歴史のある街です。
またロバート・スティーブンソンが設計した、世界で初めて一般乗客を乗せた蒸気機関車ロケット号も、この街で生まれました。そんな製造業の歴史があるマンチェスターならではの科学産業博物館は、見どころ一杯!
この博物館は、ロンドンのサウスケンジントンにある科学博物館と同じ母体が運営しています。もちろんこちらも、ロンドンと同じく入場無料です。
この街を特色づけた綿産業の紡績機や織機は、もちろんメイン展示の一部。館員さんたちによるデモンストレーション操業もあり、最盛期には世界を牽引していたころの技術を見ることが出来ます。
他にもコンピューターの発達過程など、過去から現代にいたる科学と産業の足跡をたどって、大人だけでなく子供にも分かりやすい展示が工夫されています。
また航空史をテーマにした別館も併設。
ここには日本の特攻機「桜花」も展示されているんですよ。
イギリス人にも理解できるよう解説。特攻隊および特攻機の呼び名として、カミカゼという単語は英語でも使われています。日本人としては微妙な気持ちですが、歴史の事実でもあります。
また敷地内には、世界最古の現存する駅舎があります。なんと1830年築!ロンドンで最も古い駅はデットフォード(Deptford)そしてロンドンブリッジですが、それらは1836年。確かにこちらの方が古いんですね。
最後にはお土産ショップや、カフェにも立ち寄って。科学や産業の歴史にそれほど造詣が深くなくても、たっぷり楽しめる博物館なのです。
科学産業博物館(Science and Industry Museum)
住所:Liverpool Rd, Manchester M3 4FP