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パリオと聞けば、シエナ!を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?実は私もそんなひとりでした。フィレンツェ外国人大学の食文化講座に通っていた頃、シエナのパリオを強く勧められ観にいったものです。アスティに住んで驚いたことには、そんなパリオの歴史は、実は、アスティが一番古いと言うではありませんか!戦争や混乱の時期に一時停止したので影の薄い存在になったと言われています。アスティの町を歩いていると、どうしてこんな小さな町にいくつも立派な塔があるの?と観光客の方が素朴な疑問を持つこの地アスティは、13世紀は、現在、ピエモンテ州の州都であるトリノよりも権力を持っていたと言われています。
パリオに関しては、アスティの黄金時代である13世紀から開催されていました。現在は、パリオ大好きなアスティ市長さんの提案が通り、今年からレース形式が少し変わりました。昨年までは、アスティ県全体での戦いのみでしたが、今年からアスティ市町村のみのレースも行われました。日程に関しても、去年から9月の第一週目の日曜日となり、パリオを9月のアスティ県のシンボルに!と市長さんは目を輝かせて力説しておりました。有難い事に、プログラムがリニューアルした今年は、私もスタンドから隣町の市長さんと一緒に観戦させていただきました。
アスティでは、9月になると地区ごとの紋章が入った旗が町中に靡き町を活気づけます。この時期、ピエモンテ州へいらっしゃる方は、一見の価値ありです。町もコンパクトにまとまっているので一人歩きでも全く問題ありません。国鉄でトリノからも乗り換えなしで約30分でお越しになれます。中世の街並みが残るアスティへ是非遊びにいらして下さい!