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フランスのシラク元大統領が死去 エリゼ宮で弔問の受付始まる

守隨 亨延

守隨 亨延

フランス特派員

更新日
2019年9月27日
公開日
2019年9月27日
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フランスのジャック・シラク元大統領が26日に亡くなりました。シラク元大統領は、ジスカールデスタン大統領とミッテラン大統領のもとで首相を務め、その後、95年の大統領選で当選。大統領を2期12年間務めました。相撲好きの親日家として知られ、東洋芸術や文化に深い造詣を持っていました。近年は認知症を患うなど、闘病生活を続けていました。

シラク元大統領の死去を受けて、同26日午後9時から大統領府のエリゼ宮は、シラク元大統領の弔問を開始する旨を発表。小雨が降る夜にも関わらず、多くの人々が弔問に訪れました。弔問は29日まで受付しています。その後は、30日正午にパリ市内サン・シュルピス教会にて式典があり、モンパルナス墓地に埋葬される予定です。

26日夜、私がエリゼ宮に着いたのが弔問が始まる30分前。この時点で20人ほどが並び出しており、午後9時には、エリゼ宮と内務省に面したボーボー広場に列が長く伸び始めました。多くの報道関係者もエリゼ宮の周辺に詰めかけました。

10分遅れくらいでエリゼ宮の弔問の受付が開始すると、人数を制限しながらエリゼ宮内に順に弔問客が入っていきました。

エリゼ宮正面に弔問のための机が設けられ、荷物検査を終えた人々が順に記帳していきました。多くの人は追悼に来ていますが、中には普段入れないエリゼ宮に入れるということで、宮殿の中で笑って記念撮影する人もいて、これには少し首を傾げてしまいましたが……。

弔問が終わり外に出てみると、列はボーボー広場からミロメニル通りに沿ってさらに伸びていました。

シラク元大統領は、包括的核実験禁止条約の締結の直前に、南太平洋のムルロア環礁で核実験を強行したり、イラク戦争の際はドイツ、ロシア、中国とともに反対するなど、外交を展開してきました。存在感を示してきた大統領経験者が、また1人天に旅立ちました。

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