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ソフィア唯一のモスク:バーニャバシ・ジャーミーに行ってみよう!

チカ

チカ

東京特派員

更新日
2019年10月7日
公開日
2019年10月7日
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ブルガリアの現在のメインの宗教はブルガリア正教(キリスト教の一派)で、街中のいたるところに教会があります。

けれどブルガリアは約500年間オスマントルコ帝国に支配されていた時期もあり、現在もブルガリア国民の約9%がトルコ系。そしてトルコのメインの宗教はキリスト教ではなく、イスラム教です。

イスラム教徒にとってのお祈りの場はモスクと言われる寺院。

ブルガリアに住むトルコ人やイスラム教徒はどこでお祈りをしているのでしょうか?

今回はブルガリアにあるモスクについてご紹介します。

ブルガリア唯一のモスク:バーニャバシ・ジャーミー

トルコに統治されていた時代にはソフィア市内に70箇所程のモスクがあったとのことですが、現在残っているのはこのバーニャバシ・ジャーミーのみ。

このバーニャバシ・ジャーミーを建築したのはミマール・スィナン。

ミマール・スィナンはオスマン帝国時代のモスク建築における第一人者で、彼が建築したモスクで最も有名なものはトルコ・イスタンブールにあるスレイマニエ・モスク(いわゆるブルーモスク)です。

いつ作られたものかははっきり分かっていませんが、恐らく1566~1567年頃に建設されたと考えられています。

入り口の扉の上部のアーチ部分に974の数字が刻まれていることから、イスラム暦の974年、西暦で1566年~1567年に建設されたと考えられています。(引用:ブルガリア・オフィシャル観光サイト

バーニャバシ・ジャーミーの場所は?

バーニャバシ・ジャーミーは地下鉄Serdika駅から徒歩2,3分程度の場所、セントラル・ハリという中央市場の目の前に位置しています。

ソフィアの観光の中心部にあるので気軽に立ち寄ることができます。

このモスクの名前の由来となったバーニャ'Banya'はブルガリア語でお風呂という意味。すぐ近くから温泉が湧き出ていて、かつてこの近辺には公衆浴場があったことから、バーニャ・バシ・ジャーミーと呼ばれるようになりました。

現在は公衆浴場は閉鎖され、その跡地はソフィア地域博物館(Regional History Museum Sofia)という博物館になっています。

バーニャバシ・ジャーミーには入れるの?

バーニャバシ・ジャーミーの中には一般の人も入ることができます。観光施設ではないため無料です。

ただし、モスク(寺院)として稼働しているため祈祷をしている方がいるため、中に入る際にはタイミングを選びましょう。

特に毎週金曜日には祈祷が行われており、多くのイスラム教徒の方々が出席しているので祈祷の妨げにならないよう注意が必要です。

モスクの入り口には看板があり、注意事項が書かれています。

●土足での立ち入り禁止(靴は脱ぐ)

●女性は肌を露出しない(ミニスカートやショートパンツでの入場は不可、入り口にあるスカーフを頭に巻く)

●動物は入場不可(観光の際にはあまりないと思いますが、ペットを連れての入場は禁止です)

中に入ってみると天井や柱の装飾が美しく、外からの印象とは全く異なります。

偶像崇拝を禁止しているイスラム教なので人物がなどはなく、エキゾチックな模様が描かれていて見ていて飽きません。

ブルガリア正教の教会との違いを楽しむためにもソフィアに来たらぜひ訪れて欲しい場所のひとつです。

●バーニャバシ・ジャーミー

・住所:bulevard "Knyaginya Maria Luiza" 18, 1000 Sofia Center, Sofia,Bulgaria

・連絡先:+359 2981 6001

・閉館日:なし(金曜は礼拝の日なので注意が必要)

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