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皆様、はじめまして。
この度、地球の歩き方特派員バリ2として、バリ島情報を担当致しますhaluです。
私は2006年に友人の結婚式で、初めてバリを訪れました。
友人がバリ島好きで挙式を是非バリで挙げたいと日本で計画をたて、初訪問。
その時、バリの自然や人々のホスピタリティーに感動したことを、今でも鮮明に記憶しています。それから数年の時を経て、結婚を機にバリに移住。
私は、バリの動植物、大自然、インターナショナルでエコな雰囲気が好きです。
そしてこの島は、時代の先端をいくクリエイティブなカルチャーも併行して存在し、地域のローカルでお気楽な空気もあるのが、魅力です。バリ独自の文化や宗教も、世界中から観光客が訪れる要因のひとつです。在住外国人が掘り起こしたオーガニックでヘルシーな食文化が身近にあるバリ。
そんな日々の興味深いトピックを、色々紹介していきます。
今回紹介するのは、私も大好きなウブドでとても有名な「モンキーフォレスト」です。
昔から人気の観光スポットですが、近年観光客用にさらに環境整備をし、大きな駐車場が直ぐ隣にできました。
ウブドの「モンキーフォレスト」に生息するサルの種類は、学名「カニクイザル」です。
よく見ると(子サルは特に!) 頭のてっぺんがモヒカン風で、とても可愛く愛嬌があります。
警戒心はほとんど無く、観光客に慣れています。以前、私が茶園視察で訪れたボルネオ島、マレーにもこのサルは生息していて、そこでも人間との生活環境と重なる部分で、群れで生活していました。住宅の中からサルが一匹ひょっこり出てきて、住人も穏やかな表情でのんびりとテラスで寛いでいる様子を見た事があります。まるでその様子は自由に出入りする猫との関係に似ていました。
モンキーフォレストのサルは600匹程が生息していて、主食はサツマイモ、バナナ、パパイヤの葉、トウモロコシ、きゅうり、ヤシの実、その他の地元の果物も合わせて1日に3回飼育員が給餌します。食べている姿も直接観察できます。
群れは寺前、ミチェリン、東方、中央、一番上の墓地の5つに分けられ、知らない人が多いのですが、モンキーフォレスト自体は実は人間の墓地です。一番上まで上がると墓地になっているのが確認できます。群れの各グループは100~120匹で、赤ちゃん(0-1歳)、幼獣1(1-2歳)、幼獣2(2-4歳)、成獣前オス(4-6歳)、成獣メス(4歳以上)、成獣オス(6歳以上)からなっています。
かなり頭数がいるので、グループ間の衝突は避けられません。
時には乾季時に川で水浴びするというような目的のために、他グループの縄張りを通らなければならない場合も多々あります。
日中活動し、夜、休息します。
メスザルは妊娠期間6ヶ月、通常赤ちゃんを1匹産みます。双胎の赤ちゃんはめったに産まれません。赤ちゃんは母ザルと10ヶ月前後を共に過ごし、その後独立するために母ザルと別れます。
繁殖は1年中可能ですが、一番多いのは5月から8月までです。母ザルは赤ちゃんを産んでいないメスザルと共に、実によく赤ちゃんの面倒をみます。メスザルの体重は平均2.5~5.7キロ、オスザルは3.5~8.0キロです。オスの寿命は15歳ですが、メスは20歳ぐらいです。人間も女性のほうが長寿ですし、同じですね。
昔、ネット上で子猫を自分の子供のように育てているモンキーフォレストのサルの画像を見たことがあります。バリでは、鶏が餌をつまみ食いしている直ぐ横で、犬猫がのんびり歩いているのが日常の光景です。
犬猿の仲もここでは、何処の話?というぐらい、犬とサル、そして猫までもが楽しそうにじゃれて遊んでいる姿をモンキーフォレストの近くでも目にします。とても微笑ましく、癒される風景です。
ウブドに一日観光の予定があったら、是非モンキーフォレストへ訪れてみて下さい。
至近距離で観察できますが、掲示板のルールのように人間の身勝手な行動は慎みましょう。
生態をじっくり、ゆっくりと観察していくと、色々な発見がありとても楽しいですよ。
■モンキーフォレスト(ウブド)
住所:Jl. Monkey Forest, Ubud, Kecamatan Ubud, Kabupaten Gianyar, Bali 80571 インドネシア
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