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運命の出合いを求めて…蚤の市。

HIROMI

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東京特派員

更新日
2020年1月17日
公開日
2020年1月17日
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Bonjour こんにちは!

週末目が覚めて、今日は何をしよう? というとき、おすすめのスポットがあります。

フランス人はお気に入りのものを長く、大切に使います。代々受け継いだものや小さな時から大事にしているもの…そう、物がなかなか捨てられないのです。あまつさえ、多くのアパルトマンにはガレージという倉庫がついているため、物置がある安心感でどんどん物が溜まっていくのだそう。

そこでガレージを一掃しようという時は市場に出店します。

週末になれば街のあちこちでそういった市を見つけることができます。

▲コレクションの見せ場のようです。

見るだけでも十分楽しめます。

人の手から人の手へ、こうして渡っていくことから、骨董市を蚤の市と呼ぶようになったのは19世紀後半のこと。

由来には諸説あって、「犬のように寝てノミのように起きる」という表現から生まれたとも言われています。市場では朝とても早くから仕事に取り組むことに基づくのだとか。食べ物の市場と同じで昼頃には店仕舞いするのでご注意ください。

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19世紀から存在する、パリの蚤の市。今日は中でも訪れやすい、14区のヴァンブの蚤の市を紹介します。

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シテ国際大学に近いトラム3a線Didot 駅から「marche des puces」という看板に従って向かうと、青空市が広がっています。

▲この看板が目印。ここから徒歩1分です。

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並ぶのは骨董品から食器、アクセサリー、洋服、切手や手紙などさまざまです。

こちらはアンティークのキャニスター。それぞれの容れ物に、小麦粉、砂糖、パスタ、胡椒、パスタコーヒーと用途が書いてあります。6個、きれいにそろっているものはすこしお値が張ります。

何パターンもあります。どれも素敵です。

小さい香水の瓶たち。

古い切手や手紙。お土産にもかさばりませんね。

ボタンやまち針、レースと手芸用品も豊富です。

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こちらの市場は買い付けに訪れる業者の方も多いそう。値札はありますが、値段は交渉次第。

通りかかったお店では、一枚10ユーロとあるお皿も、5枚買うから40でいい? とさらっと値切るムッシュー。お店のマダムもいいわよ、とふたつ返事。ついでにこのお皿もおすすめよ、と提案していました。フランス語でnégocier ネゴシエ、というこの交渉は市場の至るところでみられます。相手が折れる、絶妙な値切り方には舌を巻きます。

アンティークばかりなので、出会いは運次第。

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私はリュネヴィルlunevilleという現存しないメーカーの転写皿を、まとめ買い交渉で2/3価格で購入したことがあります。

このお皿はとても綺麗な仕様でした。

ものによってはやはり骨董市。

汚れが目立つものもありますので、ご自分の目で確かめられた方が良いでしょう。

あとでもう一度見ようと思っていたら売れてしまっていて涙を呑むことも多々あります。

お気に入りにであったらまず、値段交渉してみることをおすすめします!

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それではまた、à bientôt!

◆ヴァンブの蚤の市

◇住所

16-18 Avenue Georges Lafenestre, 75014 Paris,

最寄駅:トラム3a Didot駅徒歩3分

◇開催日

土曜日日曜日の朝。雨天や強風の場合は店主による。

気候の良い晴天の日は店舗数も多いです。

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