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2020年3月10日、現在のオーストラリアの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)についての最新情報をお伝えします。
南オーストラリア州で感染が確認された人数は、6名となっています。
オーストラリア全体では、これまでに83名の感染が確認されています(内22名は完治)。
【アデレードの町の様子】
オーストラリアのスーパーマーケットではトイレットペーパーのラックが空になっている様子がニュースなどで放送されています。アデレードも例外ではなく入手困難です。店舗によっては、ひとり一袋までといわれていますが、市内の大手スーパーマーケットのラックには1点もなく、さらにハンドソープ類が品薄です。また、薬局では、マスクやサニタライズの在庫がなく買うことが困難になっています。
そして、いつも行く日用雑貨店に携帯のUSBケーブルを買いに行きましたが、これもいつもに比べて品薄でした。
アデレード市内でのイベントは予定通り開催されています。
週末4日間にわたるWOMAD(World Of Music Adelaide)は、例年通り多くの人でにぎわっています。
2020年3月10日早朝現在の新型コロナウィルスの感染状況は以下の通りです(Australia Government Department of Healthより)。
これまでに83名の感染が確認されています(内22名は完治)。
83名の州の内訳は、
ニューサウスウェールズ州40名、クイーンズランド州12名、南オーストラリア州6名、タスマニア州2名、ビクトリア州8名、西オーストラリア州2名、ダイヤモンド・プリンセス10名です。(数名の詳細は現在不明)
また、感染者の出国元は以下のようになっています。
15名は中国・武漢から、16名はイランから入国、10名はダイヤモンド・プリンセスから帰国、21名は米国、英国、シンガポール、アラブ首長国連邦、日本、イタリア、アイスランド、韓国、タイ、フィリピン、台湾、インドネシア、キューバ、ネパールへの渡航歴あり)、18名は海外からの渡航歴なし(高齢者やヘルサスケア施設のスタッフや居住者など)、3名は死亡(ダイヤモンドプリンセスからの帰国者および高齢者ケアセンターの居住者)。
【カンタス航空の運行停止について】
オーストラリアから中国本土(香港、マカオ、台北を除く)への発着便について。
カンタス航空によると、シンガポール、アメリカなどの国によって課される入国制限のため、中国本土とオーストラリア間の2路線の直行便(シドニー、北京間とシドニー上海間)は2020年5月24日まで運航を停止しています。オーストラリアと香港の間では、現在の旅行制限が免除されているため、フライトに変更はありません。
【感染リスクの高い国】
オーストラリア政府は、新型コロナウイルス感染の危険度が高い国として以下を指定しています。
中国全域、イラン、イタリア、韓国
⚫韓国、中国、イランからの入国
中国本土に滞在した外国人(オーストラリア市民、永住者を除く)は中国本土を離れる、あるいはトランジットしてから14日間はオーストラリアに入国することができません。
2020年3月1日以前にイランに滞在した外国人(オーストラリア永住者を除く)は、イランを離れあるいはトランジットしてから14日間はオーストラリアに入国することができません。
オーストラリア人、オーストラリア永住者およびその家族(配偶者、法的後見人および扶養家族のみ)は入国が認められますが、中国本土またはイランを離れてから14日間は自己隔離をすることが求められています。
【オーストラリアから他国への渡航注意喚起レベル】
⚫オーストラリアから中国とイランへの渡航注意喚起→レベル4(渡航禁止)
⚫北イタリアの複数地域、モンゴル、韓国(大邱、清道郡を除く)または、日本への渡航注意喚起はレベル2(渡航については特別な注意が必要)
また、韓国の大邱、清道郡への渡航を予定の方に対しては、渡航の必要性の再検討を警告しています。
また、上記の国から帰国後14日間は、自身の健康状態を観察する必要があります。
【新型コロナウイルス感染の可能性がある場合】
海外から入国などで新型コロナウイルスに感染している可能性がある、または体調が優れない場合は、病院に直接行かずに、医療機関に電話で問い合わせて指示を受けてください。
【参考リンク】
ブリズベンで体調が悪くなった場合は、こちらも参考に ブリスベン特派員ちえさんの記事
(文・フォト:さくら麻美/アデレード特派員)
〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
海外に渡航する場合は、渡航先、経由先の国がビザ発給や入国の制限をしていないか必ずご確認ください。状況、環境は日々変化しますので予告なしに入国制限などが実施されることも予想されます。最新情報、情報の詳細は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。