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イギリス政府の公表によると、2020年3月10日現在イギリス国内での新型コロナウイルスCOVID-19感染者数は373名(うち死亡者6名)。残念ながら今も感染は拡大し続けています。
すでにイギリスの現況&政府の方針について3月6日付の記事にてまとめましたが、それ以降に起こった大きな変化はイタリアでのさらなる深刻化。それに伴いブリティッシュ航空は、イギリス、イタリア間のフライトをすべて停止したことを本日発表しました。
ほかにイギリス国内での日常生活において過去4日の間に生じた変化というと、大手スーパー「テスコ」がパニック買い防止のため一部の商品について「1人*個まで」と購入数規制を設け、ほかのスーパーでも同様の処置が行われはじめたこと。
また日本やアメリカに続きイギリスの「スターバックス」も、昨今は環境保全のために推進されてきた持参カップの使用受付けを停止。とはいえ持参カップを店頭でスタッフに示せば、購入ドリンクから25ペンスの割引となるのは継続することになりました。
なおイギリス政府によるイタリア渡航に関しては、3月6日付の記事でご紹介した内容から、以下のように変更があります。
(以下、在英国日本国大使館公式Webサイトの一部引用です)
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英国政府は新型コロナウイルスの感染拡大を防止することを目的として,新型コロナウイルスの影響を大きく受けている国をカテゴリー表に分類し,これら特定国・地域から英国に入国する者に対する方針を発表していますが,イタリアについてその分類地域を変更しましたので,お知らせします。
1.3月8日,英国政府は以下のとおり,イタリアに対するカテゴリー表の分類を変更する方針を発表しました。なお,この変更に伴い,英国政府はカテゴリー1に属するイタリアの地域に対して,不要不急の渡航延期勧告を発出しております。
●カテゴリー1に属するイタリアの地域
2月19日以降にイタリアの次の地域から入国した者は,特段の症状がなくとも,自己隔離し,国民保健サービス(NHS)専用ダイヤル111まで連絡すること。
(1)Lombardy州全域(注:以前は同州内の10県のみであったもの)
(2)Emilia Romagna州のModena県, Parma県, Piacenza県, Reggio Emilia県, Rimini県
(3)Marche州のPesaro e Urbino県
(4)Piemonte州のAlessandria県, Asti, Novara県, Verbano-Cusio-Ossola県, Vercelli県
(5)Veneto州のPadova県, Treviso県, Venezia県(注:以前はPadova県のVoのみであったもの)
●カテゴリー2に属するイタリアの地域
2月19日以降に,上記のカテゴリー1以外のイタリア全域から入国した者で,咳や熱,呼吸困難の症状が見られる場合には,直ちに自己隔離し,NHS専用ダイヤル111まで連絡すること。
2.なお,日本については依然としてカテゴリー2のままであり,過去2週間以内に日本から入国した者で,咳や熱,呼吸困難の症状が見られる場合には,直ちに自己隔離し,NHS専用ダイヤル111まで連絡すること,となっています。
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先に挙げたようにイギリスでは日常生活レベルにおいて、今のところ比較的小さな変化が顕在している程度ではあります。
しかしながらスポーツやコンサートといった娯楽イベント、大規模な商業イベントなどには徐々に影響が出はじめています。そんななかでも国内リーグのサッカー試合は続行していますし、本日から4日間はグロスター州チェルトナムでの大きな競馬(障害競走)イベントも始まりました。
感染予防対策は最優先すべき事項ではあるものの必要以上に不安を仰ぐことのないよう、また経済への悪影響をできるだけ最小限にとどめられるよう苦慮しているのが、現在のイギリスです。
イギリス国民医療機関NHSによるCOVID-19公式Webサイト
〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
海外に渡航する場合は、渡航先、経由先の国がビザ発給や入国の制限をしていないか必ずご確認ください。状況、環境は日々変化しますので予告なしに入国制限などが実施されることも予想されます。最新情報、情報の詳細は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。