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新型コロナウイルス:イタリア、ナポリの過ごし方 パート1

ピッパ

ピッパ

イタリア特派員

更新日
2020年3月12日
公開日
2020年3月12日
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皆さん、こんにちは!

Ciao a tutti!!!

ここイタリアをはじめナポリでもようやく新型コロナウイルスの怖さをかみしめている様子です……。

最初のうちはマスクをしている私に同僚たちはやりすぎガーゼのマスクだったこともありそんなのまったく効果なしとかいわれ……(苦笑)

それでも自分の体はせめて自分で守らないとと何をいわれても平気な顔をしてマスクをつけていました……。

そんななか、やっとイタリアでもマスクをつけている人たちが多くなり、私もそのひとりになって変な目で見られることもなくなりました……。笑

実は私の仕事先が北イタリアのエミリアロマーニャ州の歌劇場で、しかも新型コロナウイルスがイタリアで初めて感染された場所の近くでもあったため……歌劇場の仕事はいつも通りあるのか中止になるのか毎日メールで連絡が入り、当時ナポリは新型コロナウイルスに感染している人が0名で私も大丈夫かと思いましたしとりあえず健康ですし、契約もしていたのでモデナまで旅立ちました……。

到着するとまったく雰囲気が違いナポリに比べてマスクをしている人も多く、同僚の家へ居候したため、ゴムの手袋をして予防し、マスクと手荒いはしっかりとしました……。

(おかげさまで手肌はさらにカサカサになりパリパリになりましたが……苦笑)

そんな緊迫したなか、稽古は始まりました……。

1mの距離を保ちながら、稽古をしましょうとはいったもののそんなのとても無理な話……

エミリアロマーニャ州へ到着したときから、腹をくくりながら新型コロナウイルスに感染しないよう常に心がけていました……。

なぜなら、歌劇場内でひとりでも感染した場合、稽古が中止になるので私のせいで中止になるのだけは避けたかったからです……。

演出家との稽古では同僚たちはそれぞれひとりひとり分かれてパルコを確保し、舞台稽古のときには1m間隔を守るように心がけました……。

そして音楽練習や指揮者との合わせは贅沢にも歌劇場のプラテアを使ってそれぞれ間隔をおき離れてしました……。。

こちらはトゥーランドットの舞台……。

ストーリーはご存知でしょうか!? なんとこのオペラ、場所は中国なんです……。(これも何かの運命かも……)

こんな落ち着かない頃に私の誕生日まできました……(同僚たちとしめやかにお祝いしました……)。

そして、とうとう2020年3月7日土曜日の20時頃北イタリア、ロンバルディア州、ヴェネト州、エミリアロマーニャ州内の14コムーネがレッドゾーンになり、その時はまだ舞台稽古中だったため、21時15分頃早めに終わりすぐさま同僚宅まで帰り、ここから一刻も早く脱出しようと22時24分の列車にモデナから飛び乗りボローニャまで行きました……。

なぜならボローニャはエミリアロマーニャ州なのですがまだレッドゾーンではなかったからです……。

そして義理の弟がボローニャに住んでいるので、泊めてもらおうかと思ったのですが、とにかく1秒でも早くナポリへ戻りたかったので、フリックスバスの夜行バスを探し幸いチケットをゲットできたので、8日の朝7時頃ナポリへ無事に戻ることができました……。

ヴェスーヴィオ山を見た時にはどれだけホッとしたことか……。

現在は一応アウト・クアランテーナ(自分自身で14日間自宅待機)をしています……。

レッドゾーンから戻ってきた人たちはするように総理から告知されました……。

(レッドゾーンになる前には一応脱出しましたが……)

そしてオペラの本番は延期になりました(日にちはまだ未定……)。

いかがでしたでしょうか!?

日本でも大変な事態となっているこの新型コロナウイルス!!!

一日も早く対処法が見つかることを心から願っています……。

ピッパ

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