キーワードで検索
新型コロナウイルスの影響で、一昨日延期が発表された火祭りですが、翌日には早速開催日程が決定しました。
ちょうど4ヵ月遅らせ、2020年7月15日~19日になります。
火祭りはバレンシア市内だけでなく、郊外の町や村でも開催するところがあります。一部からは反対意見が出ていますが、全員が納得する日程というのは難しいのでしょうね。
バレンシアの町では、すでにファジャ(最終日に燃やすオブジェ)の設置を始めているところもありました。これを解体、輸送し、4ヵ月間保管後再設置となると、費用などまたあらたな問題が生じます。通常火祭りアーティストたちは、その時期にはもう翌年のファジャの制作にあたっているのです。しかし、中止になり1年の苦労が泡になるよりは、延期での方がまだましなのでしょう。また、延期という措置ではありますが、700万ユーロの経済損失になるとのニュース記事を目にしました。火祭りがバレンシアっ子の精神的に大きな存在であるとともに、バレンシアの経済にとっても大きな存在であることがわかります。
なお、市役所広場に設置中だったファジャは、今月3月19日までに事前予告なしに燃やされるそうです。製作費20万5000ユーロ(日本円だと2500万円くらい?)高さ20mになる予定だったこのファジャは、瞑想している女性像がメインでした。延期が発表された翌日に、女性の顔にマスクがかけられたことが話題になっていました。
暑い夏に開催される火祭りはこれが最初で最後でしょう。機会があれば、ぜひともバレンシアで夏の火祭りをお楽しみくださいね。