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依然としてイギリスでも新型コロナウイルスCOVID-19の拡大は続いており、本日2020年3月17日現在で確認されている国内感染者数は1950名(内、死亡者56名)。それに伴いイギリス政府の方針も、下記のように更新されています。
*パブ、クラブ、レストラン、劇場などの社交的な場所はなるべく避けること。とはいえこれはアドバイスであり禁止命令ではなく、個人の判断次第というもの。したがって今のところそのような店や劇場に営業停止を命じていないのが、スペインやフランスなどと大きく違う点になっています。
*可能であれば自宅勤務し、不必要に外出しない。
*咳や高熱のある場合は(COVID-19と診断されていなくとも)本人だけでなく同居する家族も全員、最低2週間は自宅待機する。
*高齢者、持病のある人、妊婦は特に注意するように。また70歳以上の人は極力外出せず、外部者との交流も避けること。
*国民医療機関(ナショナルヘルスサービス、通称NHS)のヘルプライン「111」に電話するのは極力避け、NHSオンラインを利用すること。コールセンターの負担を軽減するため、緊急を要する重症の場合のみ「111」にて電話連絡をするに留める。
*不要不急の海外渡航は、これから30日間は停止するように。
*なお学校や大学などは閉鎖しない点、多数の観客や参加者を集めるイベント開催を禁止しない点は、従来より変更なし。
とはいえすでにコンサートやスポーツ関係などの興行は、主催する各団体によって自主的にキャンセルまたは延期が次々に発表されています。今月はイギリスの春の風物詩であるテムズ川でのオックスフォード対ケンブリッジのボートレースが行われる予定でしたが中止決定、またロイヤルオペラハウスも急遽休業を発表しました。
そんな状況ですので、もしも咳や高熱などを自覚したら家族全員が2週間の自宅待機という事態に備えた買物客が多いのは当然ともいえます。スーパーなどではトイレットペーパーだけでなく、缶詰やパスタなどの保存食を中心に売り切れ店が続出。購買個数を制限する店も増えてきました。
以上のように日常生活に直接かかわることはもちろん、経済に与える打撃なども含めて先行きへの不安が募るなか、できるだけパニックに陥らず平常心を保とうとしているのが現在のイギリスです。
イギリス国民医療機関NHSによるCOVID-19公式Webサイト
〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
海外に渡航する場合は、渡航先、経由先の国がビザ発給や入国の制限をしていないか必ずご確認ください。状況、環境は日々変化しますので予告なしに入国制限などが実施されることも予想されます。最新情報、情報の詳細は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。