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今日から5月。ウィーンでは外出規制が徐々に緩和されてきてはいるものの、まだまだ家で仕事をされている方が多いかと思います。そこで今回は、家でも簡単にできる、オーストリア伝統料理Kaiserschmarren(カイザーシュマーレン)を紹介します。
ザッハートルテと並んで有名なカイザーシュマーレンの歴史はオーストリア=ハンガリー帝国まで遡り、今ではどのガイドブックにも載っています。オーストリアではデザートとしてだけではなく、よく昼食に食べられている見かけはパンケーキのようなこのカイザーシュマーレンですが、生地はもっと軽やかでフワフワ。
伝統的なKaffeehaus(カフェハウス)ではけっこうなお値段のカイザーシュマーレン、実は家庭でも簡単に作ることができるんです。
これがふたり分のおもな材料。小麦粉や卵、バター、お砂糖とパンケーキとほぼ同様。隠し味には少量の塩とレモンピールを加えます。
それでは調理開始! カイザーシュマーレンの生地は卵白のミックスと卵黄のミックスから成っているので、まずは卵白と卵黄を分け、生地を混ぜていきます。
両方のボールをていねいに泡立てます。
固く泡立てた卵白を、卵黄のミックスのボールへ数回に分けて混ぜていきます。気泡を潰さないように優しく混ぜるのが、でき上がりのフワフワ生地の最大のポイント!
ふたつのボールのミックスがこんな風にふわっと混ざったら、あとは焼くだけです。
せっかくのカイザーシュマーレン、ここは罪悪感を捨て、フライパンにバターをたっぷり溶かして焼きましょう!
生地を一度にすべてフライパンに入れます。
こんな風に色がつき、固まってきたら裏返していきます。
すべて裏返し、両面がいい色に焼けてきたところで、フライ返しをふたつ使って生地を引き裂いていきます。
さらに小さく、だいたいひと口サイズに引き裂きます。
最後はお皿に盛り付けて粉砂糖を振ったらでき上がり!
代表的な付け合わせとして、Zwetschkenröster(ツヴェチケンレシュター)といってプラムの一種の果物のジャムのような、コンポートがよく見られますが、リンゴやほかの果物のコンポートを添えることもあります。今日はApfelmus(アプフェルムース)リンゴのコンポートを添えていただきます。
とてもシンプルなので、ぜひ在宅勤務中のおこもりランチに帝国時代のパンケーキをどうぞ!