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それにともないブルガリアでは4月17日〜20日はイースター休暇で4連休でした。
例年であればこの休暇は家族で過ごす人が多く、地方や他国に住むブルガリア人が地元に集まります。
けれど新型コロナウイルスの拡大に伴い、今年のイースターは縮小モード。
多くの国民の願いを受けてか、イースター期間中も教会は閉鎖しないことを決めたブルガリア政府は、4月12日以降公共の場でのマスク着用を義務づけるなどの対策を取っています。
それでもイースター前の1週間、なかなか外出する人は減らず、感染予防策の条例違反による逮捕者があとを絶ちませんでした。
その影響もあってか、ブルガリア政府はイースター休暇直前に、より強固なソフィア市のロックダウンと移動制限を発令しました。
より厳しくなったソフィア市の都市封鎖
4月17日には在ブルガリア日本大使館から下記のメールが届きました。
○ブルガリア保健省は,保健大臣令により,4月17日午前零時よりソフィア市の一部例外を除き封鎖する旨発表しました。
○これにより,ソフィア市と市外の間の一部例外を除き通行が禁止されました。
○貨物トラックや特別な任務にある乗用車(医療関係者及び治療を必要とする市民の輸送,生活インフラ業者)の通行は例外となっています。
○私用車で仕事のために出入りする場合は,適切な証明書を携帯した上で,午前6時から午前8時,及び午後6時から午後8時までの時間帯のみ通行を許可されます。私用車の通行は,上記時間帯以外は一切認められません。
○ソフィア市内の通行は認められています。
○この措置は,次の新たな指示が出るまで継続します。
○昨日ブルガリア国内で確認された感染者数は53名で,前日比増加数過去最悪を記録しました。ここ数日,ソフィア市内で急速に感染が拡大しています。ソフィア市に滞在中の方は,最大限に外出を控え,感染予防に努めてください。
3月20日より都市封鎖されているソフィアですが、今までは仕事などの理由があり、公的文書(ブルガリア内閣府ウェブサイトよりダウンロード可能)の携帯により時間を問わず、私有車でも通行が可能でした。
けれどイースター休暇に合わせて家族に会いに来たり、市街地の別荘へ出かけようとする人が増えるためこのような政策が出されたようです。
実際、イースター期間中は上記の時間内に多くの私有車が検問にかかり、検問を通過できずに引き返す人も多かったようです。
大幅な航空便の減少。ほぼ閉鎖状態のソフィア空港
3月13日の緊急事態宣言以降、ブルガリアは第三国からの渡航者を制限しています。
日本からの入国は長期滞在許可証を持っている人もしくは家族がいる人など以外は禁止されています。
ソフィア国際空港では通常この時期毎日40便ほどの国際線の離発着がありますが、現在は大幅に減便され、1日5便程度という運行状況です。
特にイースター休暇中の移動を恐れたためか、4月19日はなんとたった1便しか離発着しませんでした。
空港へ向かう道路はガラガラ、普段は大きく広告が貼られている看板も白いままという状況です。
空路以外にも、ソフィア都市封鎖を受けて長距離バスの発着はイースター期間中は中止、その後も減便が続いていたり、鉄道もソフィア中央駅以外には止まらないなどの措置を取っています。
ロックダウンから約5週間が経過し、人々のストレスも高まっているのか気が緩んでいるのか、政府が対策を講じてもそれを守らない人も増えているように感じます。
今はきっとどの国に住んでいても、窮屈さや不便さを感じるでしょう。
未知のウイルスなのでどう対処するのが正解かわからず、今後の見通しも立たないので不安や焦りもありますが、できることからコツコツと。
今私たちにできることは、感染しないこと&万が一感染してもそれを人のうつさないことでしょう。
つらいけれどお互いに頑張りましょう!!
【4月22日追記】
ソフィア市のロックダウンに関する時間制限はイースター休暇終了とともに解除されました。
けれど依然として警察による検問は続いており、厳しいチェックが入ります。
現在ブルガリアにいる日本人が、日本帰国のために地方都市からソフィア市に入る場合には通行可能です。
その際にはパスポートとeチケットの写し(航空券の控え)を提示してください。(在ブルガリア日本大使館情報)