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ロックダウン開始から6週間。現在のサンフランシスコの様子

KatieM

KatieM

アメリカ・カリフォルニア州特派員

更新日
2020年4月24日
公開日
2020年4月24日
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2020年3月17日からサンフランシスコで始まった「Stay at Home Health Order(自宅待機令)」。当初は3週間の予定でしたが、5月3日まで正式に延長が決定し、4月下旬も変わらず自宅に留まって過ごす日々が続いています。加えてサンフランシスコでは先週新たに、マスク着用義務令が発令されました。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。

感染のピークをむかえたアメリカ

アメリカ合衆国では、2020年4月17日を境に感染のピークを過ぎ、徐々に感染者数や入院患者の数、死者の数も下火傾向に向かいつつあります。

これからの課題は、第二次感染が起きないようにすることと、すでに免疫を持つ完治者のテストを幅広く行い徐々に経済活動再開に向かったプロセスを進めていくこと。感染の中心地であるニューヨークは、ロックダウンを5月15日まで延ばし、これ以降の延長はないとの見方を示しています。

トランプ大統領は、4月16日に経済活動再開に向けたガイドラインを発表しました。この条件を満たした地域や州から自宅待機令が解除されていく見通しです。

マスク着用義務化が進んだ1週間

この1週間は、多くの都市でマスク着用の義務令が発令された週でした。サンフランシスコも同じく4月17日にブリード市長がマスク着用義務令を発令。4月22日から正式に、スーパーやバスの中など公共の場所でのマスクの着用が必須となりました。

通りを歩いたり、ランニングをしたり、自転車に乗っている場合は免除されますが、外出の際のマスク着用は強く推奨されています。

マスクを着用する習慣のなかったアメリカで、急速にマスク着用に関する意識が変わっています。

スーパーではレジに透明の仕切りが登場

スーパーではレジの人の感染を守るために、透明の仕切りが登場しています。スーパーによっては、会計が済むまでレジに近寄らず、係員が袋詰めを終えた時点で支払いを済ませる、と行った方法が取られているお店もあります。

従業員はすべて顔にマスクやバンダナを着用し、飛沫感染を防ぐための対策の強化が進んでいます。

サンフランシスコに無料検査所が設置

サンフランシスコでも、市内にあるSoMa地区にドライブスルー式のCovid19検査所が設置され、4月17日から感染に疑いのある市民と、エッセンシャルウォーカーとして働いている人たち全員が無料で検査を受けられるようになりました!

事前に市が用意したウェブサイトにアクセスし、予約を取る必要が有りますが、サンフランシスコ市民であれば検査を受けることができます。

サンフランシスコの自宅待機令の解除はいつになるのか?

現在、サンフランシスコの自宅待機令は5月3日までとなっています。市の法令に加えて、州の法令にも従う必要がありますが、カリフォルニア州では今のところ、定められた日付はありません。知事がワシントン州やオレゴン州と連携して徐々に解除に向かう方向を示しています。

全国に先駆けて自宅待機令の解除になるのか、ここ1週間のうちにさらに詳しい情報が入ってきそうです。

最後に

このコラムを書いている4月23日現在、LA times の統計 によると、サンフランシスコの感染者数は1302人、死者数21人。先週の数字である感染者数1019人、死者数17人から、爆発的な増加は見られず、相変わらず横ばいの状態が続いています。ただし今週から市内で無料検査を受けられるようになったため、感染者数が今後増加する見込みも予想されます。

来週も引き続き新たな情報をレポートします。

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