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【新型コロナウイルス】今もロックダウン継続中のイギリス(2020年4月29日現在)

小野 雅子

小野 雅子

イギリス特派員

更新日
2020年4月29日
公開日
2020年4月29日
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新型コロナウイルスのため不要不急の外出は自粛となったイギリスでのロックダウンも、早や1ヵ月と1週間が経とうとしています。感染状況の上昇カーブはやや緩やかになってきたとはいえ、まだ予断を許さない状況。今日現在公表されている国内感染者は16万1145名(そのうち死亡者は2万1678名)となっています。

そんななか、昨日は英国航空が今後1万2000人の雇用削減をする予定であることを発表しました。同社における就労者のおよそ4分の1という大規模な人員削減です。

また大手百貨店で全国に50店舗ほど有し現在ロックダウンにともない全面的に休業しているジョン・ルイスは、このロックダウンが終わっても正式に閉店する店舗が多いだろうとの見解を示しました。

以前よりイギリスでの感染状況はイタリアやスペインから約2週間ほど遅れている状態といわれており、最近その2ヵ国は徐々に規制が解除されてきた模様。外出自粛が長引けば長引くほど経済への打撃が大きいため、イギリスでもロックダウンの終焉を待ち望む声は高まってきています。

とはいえウイルス感染状況が沈静しないまま、国民が元の生活に戻ってしまうと大惨事。今でも飽和状態の医療機関をさらにひっ迫させるわけにはいきません。

先行き不安で緊迫した日々のなか、明るいニュースもあります。自らも新型コロナウイルスで入院、一時期は集中治療室に入るほどの容体となったボリス・ジョンソン首相は無事に快復して数日前から国会復帰。そして今日は彼と婚約者の間に、男児誕生という朗報!

今後もしばらくロックダウンが続く予定ですが、経済悪化にも歯止めをかけたいイギリス。公務に復帰した首相を中心に、政府の慎重な判断が必要です。

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