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新型コロナウイルス非常事態宣言下のイビサ

今岡 史江

今岡 史江

スペイン特派員

更新日
2020年5月7日
公開日
2020年5月7日
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日本、スペインをはじめ世界各地で新型コロナウイルスのために、お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りいたします。

そしてこの非常事態宣言下、ウイルスの感染の危険のある中お仕事をされている医療従事者の方々、接客業を続けてくださっている方々、清掃の方々、警察の方々に感謝の意を表したいと思います。

感染者数ヨーロッパ一(イチ)になったスペインの中で、イビサのあるバレアレス県は島であるという利点のためか、シーズンオフで人口が少なかったためか、比較的感染者数が少なかった地域のひとつです。

新型コロナウイルス感染症の累計(5月7日)※()内の数字は前日比

(1)PCR検査陽性者数 (2)死亡者数

・ マドリッド州:63.870人(+86人, +0.13%) ・ マドリッド州:8.504人(+38人)

・ カタルーニャ州:51,190人(+266人,+0.5%) ・ カタルーニャ州: 5.394人(+49人)

・ アンダルシア州:12.268人(+32人, +0.26%) ・ アンダルシア州: 1.294人(+13人)

・ バレンシア州:10,592人(+55人,+0.5%) ・ バレンシア州: 1.303人(*12人)

・ バレアレス州:1,929人(+8人,+0.4%) ・ バレアレス州: 201人(+2人)

・ スペイン全体:221,447人(+754人,+0.3%) ・ スペイン全体: 26・070人(213人)

3月15日に出された非常事態宣言、当初2週間の予定でしたがすでに7週が過ぎました。

ここスペインでは、企業は銀行、建設業者、一部の車のガレージなど、限られた業種以外、すべてオンラインでの仕事を余儀なくされ、市民の外出は食料品店、薬局、銀行、郵便局とたばこ屋へ行くのと、犬の散歩(自宅から半径1km以内)だけが許されていました。

学校はすべてオンラインに切り替わり、先生方の準備がたいへんです。

人通りがありません。

郵便局へ行ったときの写真です。

海がとてもきれいです。

この非常事態宣言下、唯一喜んでいるのは野生の生き物かもしれません。

フォーメンテラ島の近海で、イルカが普段よりたくさん泳いでいるビデオがまわってきて驚きました。

犬を飼っていると散歩に出かけられるので羨ましがられたり。

4月の末から子供たちの散歩が許可されました。同伴者と行くこと、公園には行けない、家から半径1km以内、1時間以内、ほかの人との距離をとることなど制約はあります。

また自転車やローラースケートなどの使用は可能という規定下でのゴーサインです。

ベビーカーも14歳以下の子供たちの枠に入るんですね。

がらーんとしていた通りを、ベビーカーを押しながら歩く若いパパの姿などを見るととても新鮮で。赤ちゃんもベビーカーで揺られるとぐっすり眠れたりしますものね。

大きな町では、1kmという約束はどこへ行ったのか、散歩したい場所は皆同じで……

特に海岸沿いの遊歩道がとても込み合っているのをテレビで見ました。

5月2日から、同居人同士で行くスポーツや散歩が許可されました。

朝6時から10時は一般の人。その後12時までが年配の方。その後夕方7時までは子供たち。

7時から夜9時までが再び年配の方。そしてその後11時まで一般の人という具合です。

私は主人と自転車でいつものサイクリングコースを周りました。2ヵ月ぶりで身体がすっかりなまっていてきつかったです。

昨日この非常事態宣言が5月24日までさらに延長されることが決まりましたが、フォーメンテラ島はカナリア諸島の3島とともに今週から制限が緩和されています。

バルやレストランはテラスで間隔をあけて座ればよいことに。美容院も予約制にして人数を制限し、お客さんが済むごとに消毒をしたり。ブティックなどは試着室の消毒も必須です。

これをファーストステージと呼ぶのですが、来週から感染者数の少ない地方もファーストステージに移行することになっており、バレアレス県はその中に入っています。

すべてが上手く行くように願うばかりです。

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