キーワードで検索
Suet Mae! (シュマイ!こんにちは!)
イギリスのロックダウンは7週目に入りましたが、先日、イギリスの新型コロナウイルスによる死者数はイタリアを抜いて、ヨーロッパ最多となりました。
ただ、ボリス・ジョンソン首相が「イギリスのコロナ禍はピークを過ぎた」と発表したこともあり、経済面での影響が深刻化している現在、ロックダウンの制限緩和を求める声が強まっています。
そして、本日(5月10日)、イギリス政府は今後の対策を発表する予定です。
ウェールズは3週間のロックダウン延長
これに先立ち、ウェールズでは5月8日(金)、マーク・ドレイクフォード首席大臣がウェールズ政府独自の政策として"Modest(控えめ)"なロックダウンの変更を発表しました。
変更内容は以下のとおりです。
2020年5月11日(月)より
・ 運動のための外出は一日複数回可能。ただし、自宅からかなり離れた距離での運動は認められない。
・ ガーデンセンターの営業開始。ただし、スーパー同様、2mのソーシャルディスタンスを厳守。
ドレイクフォード首席大臣はこの"控えめ"な制限緩和に対して、「大規模な制限緩和は時期尚早」と警告し、「ウェールズ国内の外出制限をさらに3週間延長する」と発表。
ウェールズのロックダウンはウェールズ政府によって、5月28日(木)まで続けられることが決まりました。
イギリス政府はイングランドの政策方針を発表予定
スコットランドと北アイルランドの政府もすでに各国での規制緩和方針とロックダウンの延長を発表しているため、イギリス政府は今後、イングランドの政策を担うことになり、本日の発表もイングランドのロックダウンに関してとなりそうです。
これに対し、ドレイクフォード首席大臣は「ジョンソン首相のイングランドに対するロックダウンについての発表はウェールズと"大まかに"似ているだろう」とコメントし、「首相の発表前にウェールズが発表したことはダウニング通り(首相官邸)を牽制したわけではない」ともつけ加えました。
本日のジョンソン首相の発表が気になります。
今回のことでイギリスは本当に4つの国がそれぞれ独立した政策を行えるのだと改めて思い知りました。
ドレイクフォード首席大臣は「イギリスの各政府と歩調を合わせて、前進していきたい」と述べていますが、「ウェールズがロックダウン継続中はウェールズ国内の海や山への旅行を考えている人は誰であろうと、停止させて帰宅させる」ともコメントしています。
さらに3週間、ウェールズ政府の方針に従って、"Stay Home"を続けたいと思います。
皆さまもどうかお身体にはお気をつけてお過ごしください。