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6月15日からはじまったフェーズ2b。これによってサンフランシスコでも屋外での外食・会社勤務・モールでの買い物などが可能になり、街の様子も以前のような賑やかさを取り戻してきました。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。
カリフォルニア州全体でマスク着用が義務化に!
まず今週は、6月18日に州知事が、カリフォルニア州全体でマスク着用の義務付けを発表しました。サンフランシスコではすでに4月17日からマスク着用が義務化されており、5月29日の時点でより厳しくなりましたが、カリフォルニア州全体でマスクの着用が義務化されたのは今回がはじめてとなります。
これはここ2週間ほどカリフォルニア州全体で感染者の数が増えているのが原因。特にここ1週間は感染者数が6000人を超えた日が二日続き、過去最高数を記録しています。このほとんどの増加は南カリフォルニア地域に集中しているものの、サンフランシスコ含むベイエリアではオークランド周辺の増加が問題視されています。
今週のサンフランシスコの様子
週末(6/20 & 21)は風は強かったものの、天候の良さも相まって、外出している人を多く見かけました。コーヒーショップや飲食店ではテイクアウトを求める長い列ができ、そのまま公園など屋外で日光浴を兼ねて飲食を楽しむのがここ数週間のトレンドとなりつつあります。
ペインテッド・レディースで有名なアラモスクエアでも、先週紹介したユニオンスクエアのようにお互いのグループで社会的距離が取れるように円状の白い線が引いてあります。
風は強かったものの晴天で良い天候だったため、それぞれ小さなグループで集まりピクニックを楽しむ様子が見られました。街中でも人通りが増え、閑散とした雰囲気は徐々に無くなりつつあります。
今後の経済再活動の予定
ベイエリアでは感染者数が増加していますが、サンフランシスコの数は落ち着いているのもあり、ヘアサロンなどの営業開始の時期が7月13日から6月29日に繰り上げされました。現在は州の認可待ちですが、認可が降りれば来週月曜日から以下の職種の営業が再開となります。
・美容院・理髪院
・ネイルサロン
・タトゥー・ボディピアス店
・バーの屋外営業
・マッサージ店
またこれに加えて
・屋内美術館
・動物園・水族館
・屋外プール
の営業の再開も認可されます。
サロンなどが再開することで、サンフランシスコ市民はほぼ通常の生活に戻ることができます。このステップの詳しい情報はこちらのサイトを参照にしてください。
増加が懸念されるカリフォルニア州
前述したように今週はカリフォルニア州の感染者数の増加が懸念される1週間となりました。特に6月22日と23日の感染者数は過去最高の6500人超えとなり、これは2週間前に盛んに行われたデモ活動と新たなフェーズが再開したことが原因とされています。
例にも漏れずサンフランシスコを含むベイエリアでも感染者の増加が問題になっており、特にオークランド周辺の感染者数が増えていることから新たなホットスポットと呼ばれています。
デモ活動が一旦落ち着いたことに加え、今週から外出の際のマスク着用が義務化されたことが対策に加わり、感染者数が減少していくのかどうか、今後2週間が鍵となりそうです。
最後に
このコラムを書いている6月25日現在、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は3,297人、死者数48人。先週の感染者数3020人、死者数47人に比べて今週の増加は277人と、他の都市に比べると比較的落ち着いています。このままの状態で継続できるのか、フェーズの段階が進むにつれて数が増加していくのか・・・今後も引き続きレポートします。