【ホリデー】　2020年の独立記念日と花火

カリフォルニア州では、花火は基本的に違法です。

独立記念日のときに、お祝いでその日だけ花火が解禁されたり、イベントとして打ち上げ花火が実施されることもあります。

さて、2020年の今年は？

見事な花火が打ち上がっておりました。ご近所さんの家の前の芝生に座らせていただいて、のんびりと眺めさせていただきました。3時間以上、夜11時くらいまで周囲各地（南、北、西、といった別々の方角）で、続いていたかと思います。

今年の打ち上げ花火大会はすべて中止されていた

なお、どこで打ち上げられていたかは「謎」です。例年なら、州立公園などで打ち上げ大会があるのですが、今年はすべてキャンセルされていたのです。

実は5月くらいから、サンノゼ各地で違法花火の打ち上げが相次いで報告されており、筆者の居住する近隣でも、夜7時過ぎくらいからたまに、ひどいときは夜中の1時に打ち上げ花火が上がっています。

近隣からは「犬が怖がってしまって」とか、「寝れないわ！」などの苦情があがり、警察への通報もあるようですが、なかなか全部を取り締まるわけにはいかないようです。

日本最大級の花火大会と言われる長良川全国花火（すばらしいです）や、歴史のある隅田川花火大会（江戸の夏の風物詩として欠かせません）、尺5寸玉が10発、尺玉100発を含む12000発が上がる東京湾大華火（ほんとうに見事です）と比べてしまうとスケールは落ちます。しかし、やはり独立記念日には気分が盛り上がってしまいますし、打ち上げ花火があれば、眺めてしまいます。そして、感動しますね。

違法の打ち上げ花火が続くベイエリア

しかし独立記念日も過ぎましたし、違法花火はできれば早くやめてほしいものです。火事につながっている地域もあるらしいので。サンノゼ市もウェブサイトで注意を促しています。

NEWS RELEASE: FIREWORKS 'JUST NOT WORTH IT' – SAN JOSE RESIDENTS CAN REPORT VIOLATORS ONLINE

・URL： https://www.sanjoseca.gov/Home/Components/News/News/1486/4699

正直、なぜ違法花火を打ち上げるのか、目的や意図が筆者にはいまいちよくわかりません。まさか、この21世紀に、大きい音で疫病を払おう、ということなんでしょうか？ 筆者は、なんとなく、『荊楚歳時記』や東方朔の『神異経』にある「山魈」という人間に悪寒と発熱の病を患わさせる妖怪を追い払うのに、当時の人々が竹を火にくべて竹の節の破裂により大きい音を出させて、大きい音を怖がる「山魈」を追い払った、という故事を思い出したりしてします。