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パリ市内オステルリッツ駅から南へ列車で約1時間の町オルレアン。サントル・ヴァル・ド・ロワール地域圏の中心都市です。コロナ禍の今夏、人の移動が制限されたこともあり観光業は影響を受けましたが、オルレアンは夏のバカンスで大きく観光客を集めました。
そのオルレアンに行ってきました。
フランスのテレビ局TF1によると、今夏オルレアンでは観光局を訪れる人が50%増しになったそうです。町の遺産を巡るガイドツアーに参加する人も2倍になったといいます。TF1がオルレアンを訪れた観光客に、同地をバカンス先に選んだ理由を聞くと「立地がいい」「パリから近いし、心地いい」といった理由が並びました。
町を散策する人も増えました。オルレアン市内でレンタサイクルのサービスを提供する男性によると、2020年の7・8月は例年と比べて利用者が大幅に増えたそうです。
オルレアンで何といっても有名なのが、仏英の100年戦争(1339~1453年)でオルレアン開放を行ったジャンヌ・ダルクです。そのためオルレアンの町にはジャンヌ・ダルクにまつわるモニュメントが点在しています。
町の中心にはジャンヌ・ダルクの像が立ち、像から近いジャンヌ・ダルク通りの先には、ジャンヌ・ダルクのステンドグラスが飾られたサント・クロワ大聖堂がそびえます。マルトロワ広場の近くには「ジャンヌ・ダルクの家」と呼ばれる建物も。ここには1429年4月29日から5月9日まで、ジャンヌ・ダルクが滞在したそうです。
新型コロナウイルスの感染拡大は、フランス人の習慣を大きく変えました。旅行スタイルにも影響を与え、フランス人が自国内の文化遺産を発見する機会を増やしました。
▲パリからオルレアンに向かう列車内、各座席にはソーシャルディスタンスのため「座れる席」と「空ける席」のマークが
しかし8月もあと数日で終わり。現在EU域内では移動が可能になっていますが、新学期が近づきバカンス時期が終わる今、TF1によると専門家は外国人観光客が減ることを恐れているそうです。
・住所: Place Sainte-Croix 45000 Orléans France Paris
・料金: 無料