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筆者は先日、香港と日本を往復したので、成田国際空港での検疫はどうなるのかというのをリポートしたいと思います。日本と香港を往復している航空会社は日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)、キャセイパシフィック航空(CX)で、成田国際空港か関西国際空港のふたつのみに就航することになっています(写真の撮影は筆者)。
まず機内で質問票を渡されるので、記入します。到着後に空港内でPCR検査を行うのですが、同じ時間帯の別の到着便と重なったりするとPCRの検査場や各種手続きに時間がかかります。機内アナウンスでも「検査などを含め、プロセスを終了するには数時間かかる場合がある」とも言われました。筆者は機内に10分程度待機しました。飛行機から降りると、普段は入国審査に向かう通路に椅子が並べられており、そちらに座ります。座席は入国審査の関係から日本人と外国人グループに分けられ、筆者のケースでは1グループ約40人でした。そのあと、20人ずつで隣にある待機場所に移動しベンチに座ります。座席番号順に呼び出され、職員は質問票を見ながら、隔離場所への移動方法はどうするのかについて質問されました。私はレンタカーを利用すること話すとレンタカー希望と書かれたピンクの紙が渡されました。
再び列に並び、次の受付で名前とPCR検査に必要なデータなどが照合されて検査場所に移動します。鼻に数秒間、めん棒のような検査棒を入れて検体をとります(現在は唾液による検査に変わったとのことです)。結果は翌々日にメールか電話で伝えられます。また、待機場所に移動して椅子に座って待ちます。20人ほど集まったあと、入国審査と手荷物検査場に移動して手続きをします。税関の出口では職員が待っており、ソーシャルディスタンシングをしながら待機。ある程度の人数があつまると職員と一緒に大きな待機ホールに向かいます。日本の場合、14日間の自主隔離を行いますが、隔離場所への移動は公共交通機関を使えず、ハイヤーやレンタカー、家族・友人に迎えに来てもらうことになります。到着便が遅く、移動する手段がない場合は政府が用意するホテルに移動することになります。ホテル代と提供される食事は無料です。
ホールには段ボールの簡易ベッドなどがあってホテルに向かう人はそこで待ちます。家族に迎えにてきてもらう人、ハイヤーとレンタカーの人は迎えが来るまでベンチで待機します。到着したら現場にいる職員に伝えて、職員と一緒に空港出口に向かう、または空港指定もしくはレンタカー会社が指定するピックアップポイントに行きます。職員は迎えに来た家族や友人の車、ハイヤー、レンタカーの送迎バスに乗り込んだのを確認し、見送りを受けながら空港を離れます。
筆者の場合は、到着からレンタカーのピックアップのバスが来るまで3時間弱くらいでした。香港の検疫もそうなのですが、検疫プロセスは常に改善されていくので、皆さんが検査を受けるときは変わっているかもしれませんが、こんな感じだろうというのがつかめたのであれば幸いです。