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香港政府は香港市民を対象に1名1回無料でPCR検査を行う「普及社區檢測計劃(Universal Community Testing Programme)」というプログラムを2020年9月1日から始めました。検査は任意で予約制で、初日は12万6000人が検査を受けたそうです(写真提供:香港政府新聞処)。
香港は日本と比べると感染拡大を抑えていますが、それでも7月は感染拡大が続いたため、これまで書いたようにレストランの夜間営業停止など厳しい措置を行ってきました。それが功を奏して、最近は新規感染者が1ケタを記録するなど落ち着いてきました。香港政府としてはさらに無症状の感染者を発見して、感染拡大の芽を摘もうという政策です。
香港市民は、このプログラムの専用サイトにいって、名前や電話番号、希望する日付、時間などを選びます。検査当日は2時間前から食事はしないなどの決まりがあります。現場では検査棒を鼻と口に入れる形で検体を採取します。結果は陰性であれば3日以内にショートメッセージで通知が届く仕組みです。陽性であれば政府が入院の手配をしてくれます。
最初の3日間で6人の無症状の陽性者を発見しました。この政策は9月7日まで行われる予定ですが、希望者が多ければ最大で9月14日まで延長されることになっています。現時点で検査の予約者は香港の人口の約10%ということであまり多くはないのですが、今後、実際どのくらい無症状の陽性者がいるのか注目が集まっています。