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ロンドンのトラファルガー広場に忽然と現れた、巨大なホイップクリーム。ごていねいなことにおいしそうなサクランボがトッピングされ……でもハエもとまってるし、なぜかドローンまで!?
これは今年(2020年)7月30日から約1年間、このトラファルガー広場にある4つの台座のうちひとつに野外展示される現代アートです。
ヘザー・フィリップソンという女性アーティストによるもので、作品名は「ジ・エンド」。ドローンはプロペラがくるくる回っているだけでなくカメラも内蔵していて、この下を通りかかる人がドローンのスクリーンに映し出される仕組みなんですよ。
このホイップクリームがのっかっている台座は「4番目の台座(Fourth Plinth)」と呼ばれ、現代アートの展示台となっている台座。今回の「ジ・エンド」は通算13番目の作品です。
じゃあほかの3つの台座には何があるの?というと南にあるふたつは19世紀の軍人で、北東にはジョージ4世王の騎馬像。そして実は4番目の台座にも、ウィリアム4世王の騎馬像が建立するはずだったのに……なんと資金繰りに頓挫して、中止!
そこで長いこと台座だけだったものに、1999年以降は現代作家による作品を展示するようになりました。
いまにもトローリと溶けてきそうなホイップクリームの背後には、ナショナルギャラリーも見えます。最寄り駅はチャリングクロス駅、観光の合間などに立ち寄ってみませんか?!