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旭川市江丹別町、春日地区の森にあるコンドミニアムスタイルの戸建て宿泊施設「リスの家」で、自分のセカンドハウスのように過ごした1泊2日。そこで今回味わった素朴ながらも贅沢な田舎風の夕食と朝食を「リスの家」ステイの参考まで、リポートします。
キッチンには、鍋やキッチングッズがひととおり揃っており、当初は夕食・朝食とも、買い出しに出かけて気に入った食材を使い、完全自炊をイメージしていましたが、広い庭、それもBBQスペースとBBQ台があるとのことで、名残惜しい夏の終わり(ほぼ秋)の江丹別ディナーは、アウトドアBBQに決定。
さっそく、BBQ用の食材調達に出かけるのですが、その前に厚意で「リスの家」オーナーさんの自家菜園を見せていただけることになりました。
私は江別育ちで、畑は見慣れていると思っていましたが、久しぶりに実際の畑に入ってみると、大小さまざまなバッタがあちこちでぴょんぴょん跳ねる光景にびっくり。
札幌の自宅近所も緑は多めですが、これほどバッタがたくさん飛ぶ様子に改めてこのエリアの自然を実感します。
ちなみに「リスの家」界隈では、周りの草藪から小鳥が何羽も飛び出してきたり、大きなトンビが道路に舞い降りている光景を3度ほど見たりしました。
自家菜園には何種類ものトマトがたわわに実り、カボチャ、ピーマン、ズッキーニ、スイカ、メロンまで!
新鮮野菜をいくらか譲っていただけることになり、BBQ用には肉と飲み物、そして翌日の朝食などを買いに出かけました。
オーナーさんに教わったJAあさひかわの農産物直売所「あさがお」では、チーズが有名な伊勢ファーム(旭川市江丹別町)のポークウィンナーを発見!
BBQを彩る食材としては欠かせない(と思っている)ウィンナーを地元産、しかも江丹別町産で手に入れられて、気分がぐぐぐっと上昇。
写真左が「あさがお」で購入した旭川・江丹別町産「生ポークウィンナー」(伊勢ファーム)。右は旭川までの道すがら、新十津川町で購入した「ドイツ風焼くソーセージBBQサイズ」(ヴルストよしだ)。
「あさがお」では、当初行ってみようと思っていた「すぎもとファーム直売所」(旭川市西神楽)の肉も販売しており、スペアリブを購入できました。このほか、今回は購入しませんでしたが、地元の酒蔵、高砂酒造の酒粕を食べて育つ旭川のブランド牛「旭高砂牛」のステーキ肉もありました。
それからスーパーで飲み物や木炭、「焼肉直売所いその」でサガリやホルモンなど(焼肉タレ付き!)を購入。
「リスの家」に戻り、オーナーさんが用意してくれた自家菜園の"もぎたてピカピカ新鮮野菜"をBBQ用に下準備。
キッチンで野菜を切り、カボチャは電子レンジで少し蒸して、準備完了!
まな板、包丁、ザルやボウルがすべて揃っているので、準備も片づけも楽ちんです。
素朴だけどゴージャス!
地元産の野菜と肉で、ちょっぴり涼しくなってきた空の下、炭火のぬくもりを楽しみながらBBQ。
そして飲み物は、サッポロクラシックのホップトッピング!
冒頭の写真でも見ていただけますが、「リスの家」の玄関ポーチにはホップが実っています!
オーナーさんのおすすめで、こちら、もぎたて新鮮ホップをサッポロクラシックとコラボレートさせました。
盛夏を過ぎた、この時期だけの"リスの家スペシャリテ"、ホップ。
ビールに浮かべると、香りと苦みが一層フレッシュに!
至極の贅沢です。
夕方近くに始めたBBQ。
舌鼓を打つうち、気づけばあたりは夕闇に包まれていました(9月の旭川の日の入り時刻は、17時台)。
虫の音を聞きながら、もう少し余韻を味わいたいところですが、夜のまったりタイムを「リスの家」で過ごすべく撤収。
といっても、帰る場所は目の前なので、素早く撤収完了!
家の中で再びホップトッピングビールを飲みながら、リッチな別荘気分を満喫します。
しばらくすると、BBQディナーを早めの時刻に終了したためか小腹がすいてきました。
そこで事前にオーナーさんにお願いし、届けておいてもらった地元旭川米「ぬまんち」をちょっとだけいただくことに。
突然の思いつき、かつ早くいただきたくて、お米をといですぐに炊飯器の早炊きモードで炊飯。
ほとんど浸水させずに炊き、また、現在稲刈り真っ最中のシーズンで1年前のお米ですが、ふっくらぴかぴかに炊きあがったご飯の"塩むすび"がなんとおいしいこと!
旭川米「ぬまんち」の味を心ゆくまで堪能しました。
実は「江丹別そば」の乾麺もお米と一緒にオーナーさんにお願いし、「江丹別そばつゆ」を農産物直売所「あさがお」で調達して夜食用に準備していたのですが、想像を超えたおいしさの塩むすびをたくさん食べてしまい、江丹別そばは持ち帰りました。
後日、自宅でいただいた「江丹別そば」は、のど越しがとてもよく購入した「江丹別そばつゆ」とのバランスが好みで大満足。
次回も購入したい江丹別そば&そばつゆでした。
お米同様、「江丹別そば」も、まさに刈り取り最盛期で、残念ながら新そばには早かったのですが、これから、10月の初め頃には、お蕎麦屋さんで江丹別そばの新そばをいただけるそうです。
そして、リスと一緒に迎えたちょっぴり空気が引き締まった朝。
4時20分頃に目を覚まし、まだ暗かったので二度寝したことが痛恨のミスとなり(それもリスの家での"きままなステイ"ではあります)、とても赤かった朝焼け(オーナーさん談)を見逃しましたが、朝食前に家の周りの散歩へ出かけました。
間近に鳥のさえずりを聴き、周りの森の木や大雪山連邦を眺めながらサクサク歩くと、日常ではなかなか実現できない"朝活"になりました。1日のはじまりから充実感いっぱい。
散策後は、明るいダイニングの旭川家具のテーブル(cosine社製)で朝食です。
お願いしてあったオーナーさんの牧場の「酪農家の新鮮牛乳」(1リットル150円)を"搾乳したての沸かしたて"で、そのままホットミルクでいただいたり、カフェオレにしてみたり。
ヨーロッパの田舎に来たかのような朝食風景です。
BBQに続き朝食も地元産食材たっぷり。
メインは伊勢ファームの「生ポークウィンナー」とホットミルク。
パンはそば粉のカンパーニュです。
大満足な朝食に、さらにうれしいプレゼントが。
前日、オーナーさんの自家菜園でルバーブを目にし、自分がいかにルバーブジャム好きかを力強くアピールした(ことになってしまった)結果、オーナーさんが手作りルバーブジャムと、近所で採取される江丹別町"春日地区産ハチミツ"を「おすそわけに」と用意してくださり、とびきり贅沢な朝ごはんになりました。
すっかり「リスの家」時間に浸り、瞬く間にチェックアウト時刻!
あっという間の1泊2日に、冬にまた来たい!と思う森の家でのステイでした。
今回はチェックイン後に買い出しに出かけ、BBQを含む2食とも自炊で楽しみましたが、チェックイン前に道中や現地で道の駅やJA直売所、地元スーパーに寄り、地元限定の食品・食材をチェックしてから自炊か外食かを決めるのも一策だと思いました。思いがけない自分好みの"地元グルメ食材"に出合うかもしれません。
そして次回、寒い時期に再訪できたら、ぜひ自炊で煮込みなどの「ストーブ料理」に挑戦したくなりました。例えば「酪農家の新鮮牛乳」を使ったシチュー。「リスの家」のノルウェー製薪ストーブの上に鍋を置いてじっくり煮込めば、間違いなくおいしい料理に仕上がるでしょう。
また、気になるお店の料理をテイクアウトし時間を気にせずプロの味を楽しむ……など夢がいろいろと膨らみます。
外食・自炊・テイクアウトと食事形態のバリエーションを自由に組み合わせ、より理想的なステイを組み立てて「暮らすようにステイ」できるところが「リスの家」最大の魅力だと感じました。
なお、「リスの家」では、「酪農家の新鮮牛乳」(1リットル150円)のほか、江丹別そば乾麺(1袋350円)、旭川の農家のお米「ぬまんち」(3合 400円/1kg 600円)などを購入できます(品薄の時期があるので購入希望の場合は事前に確認してください)。
自由で快適な「リスの家」は、一棟貸切ならではの便利な設備と密を避けられるという機能性だけではなく、思いがけず、何気ない「おすそわけ文化」(初対面にもかかわらず!)にも触れ、懐かしいような、それでいて新鮮な心地よさを経験し、五感を開放して心身ともにのびのびリフレッシュできる宿泊施設でした。