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菩提寺へは前回紹介した山のなかを歩く遊歩道と車道を歩くふたつの道があります。
今回は4歳児も一緒に歩くというので、30分ほど遅れて出発する車チームに途中、拾ってもらうため車道を歩きます。
地図で見ると車道のほうがずっと勾配が緩く見えますが、それでも息が上がります。
途中で「蛇淵の滝」から流れてくる馬桑川の渓谷が杉並木越しに見えてきました。
ここから蛇淵の滝や追込み滝、親滝を巡る「滝めぐり」というコースもあります。
原生林に囲まれた蛇淵渓谷を沿いを歩きながら次々に現れる滝を見るのも暑気払いになりそうです。
吊り橋が見えてきました。山のなかの遊歩道を歩くとこの吊り橋を渡るようになります。
せっかくなので登ってみます。
この吊り橋は車道で分断されている大別当(おおべっとう)山と八巻山とを結んでいます。
ここから八巻山へ登り、菩提寺へ下りる道もありますが、車道を歩くよりもずっと険しい道です。
吊り橋からの眺めです。
谷に沿って、杉木立がどこまでも続いています。
やっと、菩提寺に到着です。
途中で抜かして行った車チームのおばあちゃんが出迎えてくれます。
菩提寺の山門をくぐると……
こんなかわいらしいお地蔵さまが、あちらこちらで出迎えてくれます。
本殿です。この菩提寺は、法然上人が幼い頃に修行をされたお寺で
奈良時代に行基が開いたとも、役小角が開いたとも伝えられ
千年以上の悠久の時の流れを経た寺院です。
かつては、七堂伽藍三十六坊を誇る山岳仏教の拠点として栄えていたと伝わっています。
室町時代の兵火で本堂のみ現存しています。
汗がひいたら、車チームのおばあちゃんたちが用意してくれていた昼のお弁当です!
ワイワイ、ガヤガヤにぎやかにいただきます。
しっかり歩いてお腹がぺこぺこだったのであっとう間に完食です。
菩提寺に来て見落としてはいけないのが大銀杏です。
2019年の台風19号の広戸風で途中の枝が折れ、お世辞にもカッコイイとはいえませんが、樹高約45m、推定樹齢900年を超える県下一の大樹です。
まだ、折れた痕が痛々しく見えますがかつては枝を縦横無尽に伸ばした迫力のある姿だったのです。
近くに寄ると貫禄があるでしょう~。
この迫力、私の写真以上にあると思ってくださいね。 ~( ´·︵·` )~
幹も枝も垂れ下がるようにゴツゴツとしています。
周囲が約12mもあり、国の天然記念物に指定されています。
勢至丸(法然上人の幼名)がここに来たとき、学問成就を祈願してさした杖が芽吹いたといわれています。
■菩提寺
・住所: 〒708-1307 岡山県勝田郡奈義町高円1528
・電話番号: 0868-36-7311(奈義町観光案内所)
・駐車場: 普通車15台、バス1台
・紅葉の時期: 大イチョウの紅葉 11月下旬~12月上旬