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北海道では、2020年9月26日に大雪山の旭岳で初冠雪が確認されましたが、ここ数日で急激に寒さを感じるようになった札幌でも、10月15日、手稲山で初冠雪が確認されました。2019年の初冠雪に比べると、3週間ほど早い初冠雪です。
急な寒さの到来とともに、札幌にも紅葉シーズンが訪れました。
写真は、初冠雪があった手稲山界隈の紅葉です。
今回は、手稲山に初冠雪があった10月15日現在の紅葉の様子をお知らせします。
黄色が目立っていた山の紅葉も、ここ数日で赤が増え、今日はこんな色に。
平地でも、実だけ赤かったナナカマドは葉が赤く染まった枝が増え、いよいよ紅葉シーズン本番の雰囲気です(ナナカマドは、北海道ではとてもよく見かける街路樹です)。
ところが、紅葉が進んでいるでいるなか、バラやコスモスなど、まだたくさんの花が咲いており、時折、公園や住宅街の庭などでも、ブドウやリンゴがなっているのを目にします。
また、ナナカマドは、まだ葉が青々としている木もあります。
初秋と中秋が入り交じったような、とてもカラフルな景色があちこちで見られます。
2020年の紅葉は「ゆっくり進む見込み」「50年に1度の紅葉」などといわれているのを聞きますが、濃いグリーンがところどころに映える山並みを見ても、美しさがよくわかります。
町なかの公園でも、木によって紅葉の進み具合が異なり、さらに常緑樹の濃いグリーンがコントラストを強調しており、山の紅葉のコントラスト同様、色の違いを楽しめる風景が見られます。
そして2020年の秋は、空模様も多様です。
このところの札幌は、典型的ともいえるような秋の空模様で、照ったり降ったり曇ったりが目まぐるしく、まるで英国のような天気です。
このため、虹を見るチャンスが例年より多い気がします。
今日も東西南北それぞれの空を見上げると、まったく異なる空模様。
青空に薄雲が流れているかと思えば、その反対側には雪雲のような暑いグレーの雲が。
日差しがまぶしく差したかと思うと、みるみるうちに山に雲海のような雲がかかり、それから間もなく、顔に冷たい小さな雨粒がぽつぽつ落ちてきたり。
そして次の瞬間には、また日が差してきます。
北海道は、2020年夏がとても清々しく、北海道本来の過ごしやすい夏だったように感じましたが、秋もまた、1日のうちに天気が目まぐるしく変わり、紅葉が美しい本来の「北海道の秋」を楽しめそうです。
紅葉の美しさにつきものなのは、寒暖の激しい気候です。
最近では、札幌は最高気温が15度~18度前後、ここ1週間では最低気温が4度まで下がる予報も出ています。
この季節、北海道民でも体調を崩しやすい時期なので、紅葉狩りに限らず、これから北海道へ訪れる際は、足元を含め防寒をしっかり行ってください。
また、人気の紅葉スポットは混み合うことも多いので、屋外であってもマスク着用などのコロナウイルス感染予防を心がけてください。