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Suet Mae!(シュマイ!こんにちは!)
11月を迎えましたが、ウェールズはロックダウン中のため、今回も引き続き9月後半のキャンプ旅行で訪れたスコットランドの人気観光地を紹介します。
新型コロナウイルスが現在も猛威をふるっていますが、収束したらぜひ訪れてほしいおすすめの場所です。
■ 壮大な自然が広がるスコットランドの秘境「スカイ島」
スコットランド北部に位置するヘブリディーズ諸島の中で最も大きな島「スカイ島(Isle of Skye)」はスコットランドの魅力が凝縮した美しい自然の宝庫です。
スコットランドの古語ゲール語で"翼の島"を意味するスカイ島は紀元前からケルト人が暮らし、いまでも日常の言葉としてゲール語も使われている独特の文化と伝統が息づく場所です。
そんなスコットランドの秘境ともいえるスカイ島へはマレイグ(Mallaig)からフェリーを利用するか、カイル・オブ・ロハルシュ(Kyle of Lochalsh)から「スカイ・ブリッジ」という橋を渡って陸路で行くことができます。
▲ スカイ島内に設置された案内マップ
今回、私たちは往路をフェリー、復路を橋で旅程を計画。マレイグ港からスカイ島南部アーマデイル(Armadale)港行きカーフェリーに乗船し、スカイ島へ渡りました
マレイグからアーマデイルまではわずか30分の船旅です。
▲ マレイグ港のフェリーターミナル
乗船料は大人£3、車両(6.0m以下、ドライバー含まず)£9.95。(2020年の料金設定)
事前にウェブサイトで予約と支払いを済ませてあれば、当日はフェリーターミナルの受付で予約番号を伝えて、乗船券を受取るだけです。
▲ カーフェリーの乗車券。大人2名+車両1台の3枚(合計£15.95)
■ 雄大な自然が織りなすスカイ島の絶景スポット①「クイアイング」
標高992mの最高峰キュイリン山(Cuillin Hills)をはじめ、突起に富んだ険しい山岳地帯をいくつも擁するスカイ島は登山やトレッキンングの愛好者から聖地と称されるほど、多くのトレッキングコースがあります。
スカイ島北部にある「クイアイング(Quiraing)」もそのひとつで雄大な自然を体感できる絶景スポットです。
▲ 壮大な岩山が目の前に広がる「クイアイング」の風景
私たちはドライブ途中に立寄り、駐車場から数十メートル上がった場所で目の前に広がる幻想的な風景を堪能しました。
クイアイングは日の出観賞の人気スポットでもあり、周辺にはテントを張ってキャンプする人たちの姿も……。大自然に抱かれながら、ゆっくり至極の時間を過ごすには最高の場所です。
▲ 絶景スポット「クイアイング」からの眺望
■ 雄大な自然が織りなすスカイ島の絶景スポット②「キルト・ロック」
スカイ島の北東に北海の荒波で削られた岩が垂直にそそり立つ断崖「キルト・ロック(Kilt Rock)」があります。
高さ60mの断崖には縦に割れたような切れ間がいくつもあり、それがスコットランドの伝統衣装キルトスカートのヒダに見えたことからこの名がつけられたのだとか……。
雄大な自然が造りあげたキルト・ロックの崖上には近くのミールト湖から水が流れ、美しい滝「ミールト・フォールズ(Mealt Falls)」となって勢いよく海へと降り注ぎます。
その壮観な光景はスカイ島が誇る絶景スポットのひとつです。
▲ 展望台から望む「キルト・ロック」と「ミールト・フォールズ」
■ 雄大な自然が織りなすスカイ島の絶景スポット③「オールドマン・オブ・ストー」
キルト・ロックから十数キロメートル南にスカイ島を代表する絶景スポット「オールドマン・オブ・ストー(Old Man of Stor)」があります。
荒々しい岩山が連なる山岳地帯「ストー(The Stor)」の山肌に突き刺さるように立っているオールドマン・オブ・ストーは風化によって造りあげられた縦長の奇岩でその姿が"たたずむ老人"に見えたことから、その名がついたそうです。
ストー周辺は人気のトレッキングコースになっていて、標高450mのオールドマン・オブ・ストーへは登山口から1時間ほどかけて登ります。
▲ 「ストー」の登山口に設置された案内板
トレッキングコースは整備されているので観光客でも比較的容易にオールドマン・オブ・ストーの近くまで行くことができます。ただオールドマン・オブ・ストー周辺はガレキが多く、足場が悪くなるため、真下まで登るには注意が必要です。
▲ トレッキングコースから望む「オールドマン・オブ・ストー」
オールドマン・オブ・ストーからの眺めはまるでジオラマのような風景。神秘的な大自然の織りなす景観は息をのむほどの美しさです。
▲ 「オールドマン・オブ・ストー」からの眺望
■ 雄大な自然が織りなすスカイ島の絶景スポット④「スリガカン・オールド・ブリッジ」
スカイ島西部にある「スリガカン・オールド・ブリッジ(Sligachan Old Bridge)」は1820年代に建造された3つのアーチをもつ美しい石造りの橋です。
周囲の自然と調和し、優美でノスタルジックな景観は訪れた人々を魅了するスカイ島の絶景スポットです。
▲ 200年前の美しい石橋「スリガカン・オールド・ブリッジ」
■ 雄大な自然が織りなすスカイ島の絶景スポット⑤「フェアリー・プール」
スリガカン・オールド・ブリッジから十数キロメートル西に"妖精のプール"と呼ばれる絶景スポット「フェアリー・プール(The Fairy Pools)」があります。
周辺の山々から流れてくる清流が上流から下流にかけて、いくつもの滝や水たまりを作りあげた場所で緑豊かな自然に囲まれた幻想的な景観がまるで"妖精が泳ぐプール"のようでこの名がついたそうです。
フェアリー・プール周辺は人気のハイキングコースになっていて、駐車場から30分ほど緩やかな道を山方向へ進みます。
▲ フェアリー・プールへ続くハイキングコース
やがて、ハイキングコースは川の下流と合流。
川沿いを進むにつれて、岩場が増え、小さな滝や水たまりが次々と見えてきます。
これがフェアリー・プールで上流へ向かうほど観光客の数も減り、静かに大自然を体感できます。
▲ 下流の「フェアリー・プール」
大きな滝もあり、滝つぼは透明度の高い天然のプールになっています。
▲ 自然が生み出した神秘的な「フェアリー・プール」
また、フェアリー・プールは遊泳が可能なので天気のいい日は水遊びを楽しむ人たちでにぎわいます。
▲ 「フェアリー・プール」で水遊びを楽しむ人たち
■ スカイ島への行き方
スカイ島には鉄道がないため、スコットランド本島の最寄りの町カイル・オブ・ロハルシュ(Kyle of Lochalsh)またはマレイグ(Mallaig)まで列車、そのあとはバスやフェリーを利用して行くことになります。
また、スコットランド主要都市(インヴァネスやフォート・ウィリアム、グラスゴーなど)からスカイ島の中心の町ポートリー(Portree)へは便利な長距離バスCitylinkも運行。
スカイ島内での移動手段はバスかレンタカーの利用となりますが、ポートリーの観光案内所VisitScotland Portree iCentreではスカイ島の名所を巡る観光バスツアーも紹介しています。
▲ カイル・オブ・ロハルシュの町から望むスカイ・ブリッジ
今回、紹介した場所のほかにもポートリーやネイスト岬、タリスカー蒸留所など、スカイ島にはまだまだ見どころや人気の観光スポットがたくさんあります。
いまはまだ海外旅行が思うようにかないませんが、次回のスコットランド旅行の際にはぜひ大自然の宝庫「スカイ島」へも足を延ばしてみてください。