• Facebook でシェア
  • X でシェア
  • LINE でシェア

ロックダウン中のパリから日本への移動について〜その2

HIROMI

HIROMI

東京特派員

更新日
2020年11月8日
公開日
2020年11月8日
AD

Bonjour こんにちは

前回に引き続き、外出制限中のパリから日本入国までの手順を紹介します。

◇陰性証明書について。

日本人が日本に帰国する場合は、フランス出国前の準備として陰性証明書を取得する必要はありません。

注)日本以外の外国籍者がビザを取得した上で日本に渡航する場合は、特例を除き航空機搭乗前72時間以内の陰性証明書が必要です。

ただし、航空会社によっては日本人に対しても陰性証明書が必要であると誤った解釈をしているところもありますので、チェックインの際にトラブルになった場合には、以下の在仏日本大使館ウェブサイトを参照のうえ、説明してください。

CDG空港では来週以降(日付未定)、空港内検査場において出発客を対象とした検査を開始するそうです。

なお、本措置は出発客全員を対象とする趣旨ではなく、渡航先国の衛生基準を踏まえ必要に応じてPCRまたは抗原検査を受けられるようにするもの。

・PCR検査の場合は48時間以内にSMS、メールまたはウェブサイト上にて結果の通知を受ける。

・抗原検査の場合は1~2時間以内にその場で紙面による結果証明書を受け取る。

・検査の予約はサイト上(https://www.doctolib.fr/ )で行う。

・午前は抗原検査、そのあとはPCR検査に充てられる。

・空港で検査を受ける場合は搭乗券の提示が必要。

◇パリ周辺からシャルルドゴール空港までの移動

2020年10月27日より始まっている外出制限において、自宅から空港までの移動には外出証明書を所持している必要があります。

外出の理由としては、直接該当する項目はありませんが、日本の家族に会いに行くということであれば「家族のためのやむを得ない理由」(Deplacements pour motif familial imperieux, pour l'assistance aux personnes vulnerables et precaires ou la garde d'enfants.)にチェックし、パスポートおよび航空券を所持していれば問題ありません。

外出証明書の入手はこちらから。

電子版証明書は、以下リンク先に必要事項を入力・送信すると作成できます。QR コードつきPDFファイルで、検問を受けた際には携帯電話などの画面上にQRコードを表示し、提示することで対応することができます。

注)自身が航空便に搭乗するのではなく、家族などを空港まで送り迎えをするための移動は、障害者の付き添いなど特別な理由がない限り認められておらず罰金の対象になりますので、注意してください。

公共交通機関を利用する場合は外出制限により通常よりも電車やバスの運行が削減されている可能性が高いので注意してください。

★RATP運行情報 https://www.ratp.fr/infos-trafic

◇無事シャルル・ド・ゴール空港に着いたら

まず入場にあたっては搭乗券を提示する必要があります。

外出証明書の提示を求められた方もいらしたようなので念のためそちらも準備してください。

空港内はかなり空いている様子でチェックインの際も税関もほとんど待たずに通ることができました。

通常であれば人でにぎわう免税店街も、いまはすべて閉まっています。

空港内のラウンジは営業中。

こちらはエールフランスのラウンジ。朝はマドレーヌやクロワッサンがいただけます。

◇機内の様子について

ビジネスクラスは6割程度、プレミアムエコノミーやエコノミークラスは1〜2割程度しか埋まっていない様子でした。

乗務員の方はリラックスした様子で、サービスにおいては普段とあまり変わりがないように見受けられました。

注)機内では終始医療用サージカルマスクを着用する義務があります。布マスクではいけないため、必ずサージカルマスクをお持ちください。

日本到着後はまず空港のにてコロナウイルス検査を実施します(72時間以内の陰性証明書を所持している外国籍者についても、重ねて実施されます)。

入国手続きはそのあとです。

2020年11月現在、鼻の粘膜から菌の有無を調べるPCR検査ではなく、唾液を採取して行う抗原検査が行われています。

これにより、検査結果を短時間で得られるようになりました。機内で配られる紙には2時間程度で結果が判明、待ち時間が3時間程度になる可能性があると書かれていますが、私は1時間で結果を得ることができました。

注)乳幼児など唾液の採取が難しい場合は鼻から鼻咽頭ぬぐい液を採取します。

注)再測定になった場合は検疫官から知らされます。再測定でも判定できなかった場合にPCR検査を実施するためさらに3時間程度待機が必要になります。

1〜2mlの唾液を自分で容器に採取して提出する必要があり、個別ベースには梅干しとレモンの絵が飾ってありました。

検査結果が出るまでは空港内のスペースまたは検疫所が指定した施設などで、待機することが求められています。現在便数が減ったために使われていないターミナルにて結果を待ちます。電光掲示板に自身の番号が表示されるのを待ちます。

その際、14日の待機期間中の健康状態について毎日連絡があると説明があります。日本国内の住所、電話番号、メールアドレスなどを質問表に書いて提出し、ひとりずつ面談の時間があります。おおむねLINEのアプリからメッセージまたは電話による健康確認が行われるそうです(人によっては2週間で3回の確認であったり、毎日電話連絡があったりと場合にもよるそうです)。

乗客同士はいたって和やかな雰囲気でしたが空港内はものものしい雰囲気。完全防護服を着用した従業員の方もいらっしゃいました。

無事陰性結果を得られたら、自宅などの滞在場所へ移動します。

14日間の待機は、入国の次の日から起算して14日なので15泊待機しなければなりません。

注)自宅ではなく宿泊施設を利用する場合、自身で手配をし、かつ費用はすべて自己負担です。

到着する空港から、その滞在場所まで公共交通機関を使用せずに移動する手段としては、自家用車、レンタカーが挙げられます。

私は厚生労働省のウェブサイトより紹介されている基準を満たすハイヤー会社に送迎をお願いしました。

☆厚生労働省紹介のハイヤー会社一覧

▲乗車前に着用するようにと渡された手袋

自宅、社宅、親戚の家、友人の家、マンスリーマンション、自身で予約したホテルに着いたらその次の日から14日間は他人と接触を控えるように説明を受けます。

この時期、余暇ではなく必要に迫られて移動を余儀なくされる方ばかりだと思われます。

国境は厳戒態勢が敷かれていますが、乗客同士はお互いに助け合おうとする様子が見られました。

今後もパリの情報をお届けします!

それではまた、à bientôt!

トップへ戻る

TOP