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連日、全国各地で新型コロナウイルスの新規感染者数が過去最高を記録しているなか、北海道旅行を延期された方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、北海道旅行をしなくても楽しめて、グルメ旅の予習にもなる「北海道グルメ」について紹介します。
コロナ禍での「ステイホーム」以降、お取り寄せご当地グルメが充実し、物産展商品を自宅で楽しめるチャンスは以前より増えています。今回おすすめしたいのは、読んで、知って楽しむ北海道グルメ、より北海道人の文化を味わえるB級を含む北海道グルメの"書籍"です。
それが「どさんこソウルフード〜君は甘納豆赤飯を愛せるか!」。
最近では、どさんこ(北海道人)のソウルフードとして「ジンギスカン」をはじめ、比較的新しいローカル&ソウルフード「スープカレー」など、全国的に知られるようになった例もいくつかあリます。
一方で、昔ながらの局地的ローカルフードも多々あり、特に昭和生まれの「どさんこ」にとっては、とても懐かしく、そして身近に感じる家庭的なソウルフードがたくさんあります。
おそらく、なかでも局地的ローカルフードは、北海道の広さゆえ気候・風土が場所によって大きく異なっていたり、また、多くの"どさんこの祖先"が道外各地からの移住者であることなどから、個人的には「出身地の文化を引き継ぎつつ移住先の風土に合った多様なローカルフードが生まれたのでは」と推測しています。
そのような数々ある「どさんこソウルフード」は、生活に根ざした料理から、日常的なおやつ、おみやげ用のお菓子など多岐にわたり、さらに筆者、宇佐美伸氏の思い出や取材、考察によるソウルフードにまつわる歴史やエピソードが展開されています。
発行は2007年ですが、いま読んでもどさんこソウルフードを初めて知る人にも、すでに知っている人にも、さまざまな発見がある、よりディープな北海道ローカルグルメへ誘う一冊です。
〈↑写真は帯付きの"どさんこソウルフード"ですが、電子書籍でも購入可能です〉
北海道好きの方なら、読んでいると、おそらくいくつかは知っているソウルフードをみつけられると思いますが、それぞれの由来などには、目から鱗な発見があるかもしれません。そして「そうそう」と思わず相槌を打ってしまう内容です。
秋の夜長に、「どさんこソウルフード」で北海道ローカルグルメの予習・復習をしてみませんか。
旅の前に読めば、旅先で遭遇した際に一層の感動があり、北海道旅リピーターの方は、より"北海道通"になること間違いありません。
実際、生粋の"どさんこ"にとっても住んでいるエリアが異なれば、知らないローカルフードが満載だからです。
最近、あらためて読み返しましたが、どさんこだからでしょうか、いえ、北海道弁を絡ませつつ軽妙なその語り口に、何度読んでも楽しめます。
(※掲載した書籍以外の写真は「どさんこソウルフード」とは直接関係はありません。どのようなソウルフードが登場するかは、ぜひ本の中で確認してくださいね)
【どさんこソウルフード〜君は甘納豆の赤飯を愛せるか!】
・著者: 宇佐美 伸
・発行: 2007年12月
・価格: 本体価格1500円(税別)
・発行所: 株式会社亜璃西社
・ISBN: 9784900541740