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2020年は世界中が新型コロナウイルスに大きく振り回された1年でした。私個人も、今年は公私にイレギュラーな対応をしなければいけないことが多く、また日本に滞在する期間も長かったです。皆さんは、どんな1年でしたか?
日本では、年越しとお正月は家族で迎えるという人が多いかもしれません。フランスではクリスマスが家族の行事、年越しは友人たちとの行事という性格が強いです。そのため、町に繰り出してカウントダウンを楽しむ人も多いです。
今年はコロナ禍と政府がウイルス対策で実施している制限により外出はできませんが、パリ市がミュージシャン、ジャン・ミッシェル・ジャール氏の演奏を、バーチャルのノートルダム大聖堂から行うイベントを予定しています。
コンサートへの参加方法
ジャン・ミッシェル・ジャール氏の年越しコンサートは、次の詳細でフランス時間(日本との時差はマイナス8時間)で行われます。
日時:2020年12月31日23:25~2021年1月1日00:15
インターネット中継:パリ市公式Facebookアカウント
ラジオ中継:France Inter
コンサートはVRで再現されたノートルダム大聖堂の中から行われ、100%オンライン。なお、当日ノートルダム大聖堂の中や周囲での集まりは禁止されていますので、実際にノートルダム大聖堂を訪れても、そこでは何も行われていません。
日本では大晦日から新年にかけては、寺社仏閣などに「初詣」に行く習慣がありますが、ちなみにフランスでも大晦日はキリスト教の聖人名から「サン・シルベストル」と呼ばれ、キリスト教を信心する人は教会へ礼拝に行きます。
現在のノートルダム大聖堂の工事状況
▲尖塔を囲むように組まれていた足場がなくなっている
今年のノートルダム大聖堂の修復工事で、今年ひとつのターニングポイントは、火災で溶けた足場の撤去が完了したことでした。
というのも、足場は尖塔の修復作業のために組まれていたのですが、2019年4月15日の火災によって、組まれた状態で火の手が上がり、足場の金属が高温にさらされました。大聖堂の床から数十メートルの高さにある、火災によってねじ曲がった足場のパイプを落下させず、建物に影響を与えないように慎重に取り除く必要がありました。
それら足場の撤去が、今年11月24日に終わりました。そのためノートルダム大聖堂の修復は、次の段階に進んでいます。なお、火災直後はさまざまな修復案が提案されていましたが、最終的には消失した姿を再現するという方針が決定。2024年のパリ五輪を目標に作業が続いています。