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人気の山梨県北杜市”田舎暮らし”の楽しみ方~甲州弁を学ぶ

水月

水月

山梨特派員

更新日
2021年1月18日
公開日
2021年1月18日
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こんにちは。北杜・山梨特派員の水月です。

昔は方言でしゃべるのはちょっと恥ずかしいという風潮もありましたが、方言はその土地ならではのもの。最近では、そこでの暮らしや習慣や歴史なんかも感じられる大切な情報がいっぱい詰まった宝箱でもあると見直されていますよね。

「人気の山梨県北杜市"田舎暮らし"の楽しみ方」シリーズ第10弾は、「甲州弁を学ぶ」です。

上の写真は、「甲州弁カレンダー」(税込1000円)第2弾。第1弾と同じく、31枚タイプの日めくりになっていて、ひと月で約30語を覚えられる仕組みになっています。

「甲州弁カレンダー」第1弾など甲州弁を紹介した記事は、こちら。

前回の記事で紹介した主な甲州弁は、

「だっちもねぇ」(くだらない)

「てっ!」(えっ! まあ!)驚きを表す

「こぴっとしろし」(しっかりしなよ)

「ちょびちょび」と「しちょし」を併せて「ちょびちょびしちょし」で(調子に乗るな)

「背中かじって」(背中かいて)

「ささらほうさら」(いろいろなことが重なり、さんざんな目にあった)

「おわんなって」(召し上がれ)

「ももしちょし、ももっちいじゃんけ」(くすぐらないで、くすぐったいでしょ)

などなどでしたが、甲州弁カレンダー第2弾はさらに高度な甲州弁が載っていました。

これ、わかりますか?

「なんつーこんずら、いっさらわからんじゃん、ありっかねえら」

(なんてこった、まったくわかんないよ、ありえないわ~)

思わず甲州弁で言いたくなるほど、わたしにはチンプンカンプンでした。

「つげき」は、お返しの品のこと。

「くっちゃぐ」は、目をつぶること。(目をくっちゃいでたら、ボール打てんぞ!)

「いぐっちぐ」は、たがいちがいのこと。(コピーとったら一部ずついぐっちぐに置いといて)

といった感じで使うのだそうです。

この辺は、まだちょっとわかります。

「れぇ」は、「てっ!」などと同じ驚きを表します。

「持ちに行ってきて」は、(取りに行ってきて)です。甲州ビジネス会話のなかでもっともトラブルにつながる言葉だそうです。

「げにげに」は、最善を尽くした最後の手段のこと。

「げにげにじゃあ、いいよ」(いろいろやってもダメだったら、しょうがない。いいよ)

なんて感じで使うそうです。

この3つは、よく耳にします。

「おい、まちょう」(待ってくれ)

「けけちょし」(乗せないで)「テーブルに足けけちょし」

「よっちゃばる」(大勢で集まる)

さて。甲州弁でどの言葉がいちばん好きかときかれたら、なんといってもこれでしょう。

「いいさよ~」

たとえば大根をいただいて「悪いじゃんね~」とお礼を言うと「いいさよ~」と返ってきます。

この「いいさよ~」のやわらかさ、あたたかさはネイティブじゃないとなかなか出せないと思います。必ずにこやかな微笑みがついてきて、ほっこりした気持ちになる言葉です。

田舎暮らしの楽しみ方は数々あれど、土地の言葉を覚えるのもまた楽しいですよ。

前回の記事には「ちょ」の十段活用も載せていますので、ご家族で勉強してみてはいかがでしょうか。

寒冷地である北杜市の冬は長く、時間はたっぷりありますよ。

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「人気の山梨県北杜市"田舎暮らし"の楽しみ方」バックナンバーはこちらです。

第1回「定点観測」

第2回「野鳥観察」

第3回「山菜を満喫」

第4回「空を眺めて」

第5回「薪ストーブ」

第6回「野の草花に親しむ」

第7回「蝶とたわむれて」

第8回「小さい秋みつけた」

第9回「石仏に親しむ」

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