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Suet Mae!(シュマイ!こんにちは!)
今月2021年1月18日、イギリス政府は新型コロナウイルス向けワクチンの接種者が400万人を超え、今後は70歳以上の高齢者と、基礎疾患などのため感染リスクが高い人たちも、ワクチン接種の対象に入ったと発表しました。
そして、わが家にもついに! 昨日(20日)に「国民保険サービス(NHS)」から義母宛にワクチン接種の案内レターが届いたのです。
▲ NHSから届いた「COVID-19ワクチン接種」の案内レター。ウェルシュ語と英語で記載
ワクチン接種グループの優先順位
ワクチンの接種は政府が決めたグループの優先順位でNHSが一括して、取り仕切っています。
グループの優先順位は以下の通りです。
1. 高齢者施設の居住者と介助者、職員
2. 80歳以上の人。医療従事者およびケアマネージャー
3. 75歳以上の人
4. 70歳以上の人。基礎疾患などのため感染リスクが非常に高い人
5. 65歳以上の人
6. 16~64歳で基礎疾患などのため感染リスクが高い人
7. 60歳以上の人
8. 55歳以上の人
9. 50歳以上の人
10. 1~9に該当しない人々
今回、レターを受取った義母は第4グループに属します。
そして、基礎疾患があるため、自己隔離措置の対象であると政府から通達を受けている義父は管轄が違うらしく、電話でワクチン接種の日時と場所を知らされました。
テレビや新聞で一部地域に十分なワクチンが行き渡ってないといった報道もあったので、イングランドに比べてはるかに人口の少ないウェールズはワクチン供給のペースは遅いのでは??と懸念していたのですが、どうやら、その心配はないようです。
イギリスでは現在、米ファイザーと独ビオンテック、オックスフォード大学と英アストラゼネカがそれぞれ共同開発した2種類のワクチン接種が進められています。また、米モデルナのワクチンも認可されたので入荷次第、接種が行われる予定です。
これらのワクチンの接種はいずれも無料ですが、接種するワクチンを自ら選ぶことはできません。
また、ワクチンの接種は拒否することもできます。
届いた案内にはワクチン接種に期待される効果や起こりえるアレルギー反応についての説明も詳細に記載されていて、あくまでも、接種するかしないかは自身の判断に委ねられます。
実際、ワクチンに否定的で接種しない選択をする人も少なくないようです。
そして、現在使用されているファイザーやアストラゼネカのワクチンは2回1セットのため、数週間後には再度、接種が必要となります。
ワクチン接種が始まった際は2回目の接種が優先される予定でしたが、少しでも早く多くの人が最初の接種を受けられるよう方針を変えて、現在は2回目の接種を後回しにしているそうです。
イギリス政府は2月中旬までに第4グループに属する1500万人へのワクチン接種を目標にしているとのこと。
ワクチン普及を急ぐため、教会や競馬場などさまざまな施設がワクチンの接種会場として活用されています。
中には800年の歴史を誇るソールズベリー大聖堂も……荘厳な雰囲気の大聖堂内でパイプオルガンの美しい音色を聴きながら、ワクチンの接種ができるなんて羨ましい限りです。
ちなみに義父は来週、地元のGP(総合診療医)で、義母は来月6日に隣町のレジャーセンターとそれぞれ異なる日時と場所で接種が予定されています。
ワクチン接種によるアレルギー反応も心配ですが、2回の接種で十分な免疫が構築されれば、「感染した時の重症化」が避けられるとのことなので、義父母も私たち家族も無事に接種が完了する日を心待ちにしています。
当日は主人が同行する予定ですが、接種会場の様子や接種後の感想など、また詳細をお伝えしたい思います。