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ストックホルムでは、先週マイナス10度近くになり今季で最も寒い期間となりました。また雪もたくさん降り、雪がほぼなかった昨冬に比べて冬らしい冬となりました。今週は一転、0度を上回る気温となり、雪がほぼ解けてしまいました。
そんな冬のスウェーデンでの過ごし方は、とにかく「外に出ること」です。寒いからと家の中に閉じこもるのではなく、外へ出てアクティブに過ごすことがおすすめです。雪が降ろうと、道が凍結しようと、防寒対策をばっちりしてウオーキングやランニングをしたり、サイクリングを楽しむ人をよく見ます。
雪が積もれば、森の中などでスキーができます。日本ではアルペンスキーがポピュラーですが、スウェーデンでは後ろかかとを固定しないクロスカントリースキーが主流です。
また湖が凍れば、スキーはもちろんのこと、スケートができるようになります。
そして分厚い氷を割って釣りを楽しむ人の姿も。
またたとえ冬でも関係なく外でBBQを楽しんだりもします。
写真はpinnbröd(ピンブレード)といって、スウェーデン語で「枝」を意味するpinne(ピンネ)にパン生地を巻きつけてグリルした食べ物です。枝は森に落ちているものを拾います。パンが焼けたら、バターやジャムとともにいただきます。飲み物はやはりコーヒーや紅茶が欠かせません。
ちなみにスウェーデンの冬ですが、湿気がないぶん、日本よりも気温が低くても暖かく感じるかもしれません。ズボンの下にタイツを1枚、そしてヒートテック1枚にトレーナーやセーターを着込んで、防風ジャケットを羽織れば、マイナス3度ぐらいまでは大丈夫かと思います。そしてマフラーと手袋、ニット帽があれば防寒対策はばっちりです。そして屋内はどこも暖かいので、着脱のしやすい恰好がおすすめです。
靴については、やはりブーツなどできる限り寒さを感じさせない、また滑りにくいものが好まれます。ただ除雪もしっかり歩道までしてくれるので、雪が降ろうと、凍結しようとスニーカーで歩いている人、特に若者を多々見るのがスウェーデンです。
マイナス5度を超えると寒さの感じ方が少し変わり、マイナス15度を超えてくると顔が痛くなってきます。呼吸が苦しく感じることも。ただ、気温が下がるほど空気も澄んできて、空も美しいグラデーションを見せてくれます。雪もきらきらと降り、結晶がそのまま落ちてきているかのようで、道一面が輝いています。空気が乾燥しているぶん、べちゃべちゃ雪ではなく、さらさらとした雪であるのもいいポイントです。
そんなスウェーデンの冬が僕は好きです。新型コロナが落ち着いたら、ぜひ皆さんにも体験してほしいスウェーデンの冬です。