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2021年が始まり、あっという間に1ヵ月が経ちました。
皆さんは、いかがお過ごしですか。
僕は今年はいろいろチャレンジの年にしようと考えており、そんな矢先にICA(イーカ)というスーパーマーケットで見つけたのがこちらです。
直径15cmほどでパイナップルのようにも見えますが、ずっしりと重みがあり、そのうえ、カメの甲羅のように硬いです。グレープフルーツのような柑橘系の香りがします。
皆さんはこれが何かわかりますか。ちなみに、イタリア産とのことです。
答えは最後に明かします。
名前は「pinjekotte」(ピニエコッテ)というものですが、その名の通り「松笠」、いわゆる松ぼっくりです。
それでは、商品タグの隣にあったレシピに従って調理していきます。
まずは200度のオーブンで2時間ローストします。
とりあえず見た目がきれいになるように、立てたままオーブンに入れます。
ロースト途中で倒れてしまいましたが。
しばらくすると、香ばしい香りがしてきました。
そして2時間経って、できあがったのがこちらです。これが何かまだ想像がつかないことでしょう。よく知る松ぼっくりのような見た目になりました。しばらく冷まします。
一部焦げついていますが、かなりツヤツヤしています。これはもともとの油脂が溶け出したものなのか、防腐剤なのか定かではありません。
そしてよく見ると、豆のような種のような、黒い物体が見て取れます。
この黒い塊をナッツ割り器で砕くと、中から黄色いナッツが出てきました。
この時点で、これが何かわかった方は多いのではないでしょうか。
そうです、これは「松の実」です。スウェーデン語ではpinjenöt(ピニエヌット)と言います。
松の実はこのようにして採取されるようです。この大きな松ぼっくりから採れたのは20粒でした。
ナッツを掻き出すのが若干手間であり、またナッツ割り器を使う際は優しく割らないと、中のナッツまで割れてしまうので注意が必要です。
そういったことを鑑みて、市場に出回るまでにどれくらいの量と労力が必要なのか想像をはるかに超えました。
味は香ばしくて、おいしかったです。
栄養価も高いスーパーフードのようですが、高価な理由がよくわかります。
残った松ぼっくりは、とてもきれいで形もいいので、今年のクリスマスで使うことにします。
とてもすてきな体験をした1年の始まりでした。
2021年、皆さんにとって実り多き1年になることを願っています。