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エストニアでフィンランドの銘菓(世界一まずいとか……?)を楽しむの巻

Chisato

Chisato

エストニア特派員

更新日
2021年2月2日
公開日
2021年2月2日
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Tere!(エストニア語で、こんにちはの意)

皆さん、コロナ禍いかがお過ごしでしょうか? 私はだんだんうがい手洗いが甘くなってきたので昨日から気を引き締め直したところです。

さてさて私はそんな毎日ですが、ここでクイズです。エストニアの隣の国と言えばどこでしょう?

そうです、その通りです! 地続きのロシアとラトビア、そして海の向こうにあるフィンランドが隣国です。

そしてエストニアの首都タリンから最も近いという意味では、フィンランドの首都ヘルシンキが最も近いところにあたるようです(感覚的にも時間の面でも。タリンからヘルシンキへは飛行機で45分、船で数時間です)。

しかし今はコロナ禍なのでそのフィンランドにさえ行けません(仕事の人は行けると思います)。

なのでフィンランドに行く代わりに近所のスーパーに行ってフィンランドのお菓子を買ってきました。

ええ、そうです! 世界一まずいお菓子として有名なサルミアッキ「の」アイスクリームを買ってきましたー!!! パフパフパフ~♪(ラッパの音)

サルミアッキのお菓子自体は塩化アンモニウムとリコリス(甘草の一種)でできていて、サルミアッキを買ってきてもいいかな?と思ったのですが、サルミアッキならたまにひと粒もらうし、何よりサルミアッキなら日本でも購入可能なのでつまらないか!と思い、ここはひとつ日本にまだ上陸していないサルミアッキアイスクリームがよかろう、海外でお金にものを言わせる(€2弱ですが。€2を笑うものは€2に泣きますのでね!)なら日本に持ち帰りにくいアイスクリームがよかろう!と思った次第です。

(しかしまあお菓子に塩化アンモニウムを使うところが謎なんですが、サルミアッキはもともと痰切れをよくするお薬だったそうです。痰切れの薬がこの味でお菓子の地位にまで登りつめるなんて、ほかのお菓子の面目は丸つぶれだと思います、ホントに。負けるな他のお菓子! ガンバレ他のお菓子! ドンマイほかのお菓子!)

(なお、サルミアッキの味を個人的感想で表現するなら、男性用便器[あさがお便器?]にはねたおしっこが乾いたのを舐めた味という感じです。あくまで私個人の感想で)

さてさて話が無駄に伸びてしまいましたが元に戻しまして、お金で好奇心を満たす人間(私)が、お金で買って開封して拝んだサルミアッキアイスクリームの中身はこちらです!

真っ黒! サルミアッキ色!! うおー。

そんでもってお金で好奇心を満たす人間(私)がとうとう食べた結果はこちらです(しつこいね……)。

中も黒い! 腹黒って言葉を思い出すね! サルミアッキ色だね!! 日本人らしく情緒豊かに表現すると橡色? すっごくまずそう! グェー。

で! そのお味はと言いますと、食べてみるのが一番かと思いますが(私は読者の皆様にケンカを売っているんだろうか……)、しょっぱいです。んー。もともとのサルミアッキよりなんぼかマシ、いやかなりマシです。食べられます。むしろイケる。塩キャラメルの次点に位置づけできる(これは言い過ぎ)。んー。オッケー!(どんだけ上から……)

というわけで、思いがけず普通の味で残念半分びっくり半分でした。そうですね、サルミアッキ好きの人にはどこか物足りない、サルミアッキ嫌いの人はどうにか食べられる、ネタになるか?と聞かれれば首を横に振らざるを得ないそんな「サルミアッキアイスクリーム」を今回紹介しました。

ところで、海外旅行に行くなら「絶対おいしいものを食べたい!!!」という方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、私はおいしかろうがまずかろうがなんだろうが海外で海外の食べものを食べるのが好きです。まずいならまずいなりに興味深いです。この国の人はこれをおいしいと思っているのか? なぜ市場に残っているのか?と不思議でたまりません。海外のものならなんでもワクワクします。感じたい、思いたい、考えたいです。

なので、サルミアッキアイスクリームを食べた瞬間「あー! 早く海外に行きたい! 外に出たいっ!! あの独特のワクワクを楽しみたいっ! コロナ、早くおさまって! ビバ在宅!」と思いました。

海外に行きたいですねー。その気持ちを抑えて、お互いまたここで会いましょう!

※ 末筆になりますが、サルミアッキやサルミアッキアイスクリームをはじめとするすべての異文化をディスるつもりは毛頭ありません。今回軽いテンションで書いたので不快な気持ちになった方がもしいらっしゃったら申し訳ありません。すべてに畏敬の念を抱いております。

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