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クリスマス休暇が終わった直後である2021年1月8日を境に、徐々に新規感染者数が減少傾向にあるサンフランシスコ。順調に減少が進んでいることから、来週火曜日に州が定める危険度レベルがいよいよ紫から赤に変わる段階まで進んできました。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。
いよいよ危険度レベルが紫から赤に昇格予定!
それぞれの地域(郡)を感染率の高い場所から紫・赤・オレンジ・黄色と4種類に分け、そのリスクレベルによって経済再開を制限するカリフォルニア州の規制緩和システム。サンフランシスコも11月28日から長い間一番警戒が必要な紫レベルでしたが、いよいよ来週火曜日に赤レベルまで昇格を果たしそうです。
赤レベルになると変わることは、やはりレストランの屋内飲食。25%という規制はつきますが、レストラン内で食事が可能となります。加えて、屋内礼拝やホテル・モーテルの再開など経済再開に向けての暖和がはじまります。
ワクチン分配の状況
今週は連邦政府からのワクチン分配が滞ったことが原因で、2月5日にオープンしたばかりの大型接種会場モスコーニ・センターが2月14日から一時閉鎖となる事態が起きました。再開のめどは2月後半となりそうです。
ワクチン分配は現在年配層を中心に進められており、65歳以上であればポトレロ・ヒルの病院にて予約なしでも接種を受けることができるシステムが今週から始まりました。これによっていままで予約をしたくてもインターネットがうまく使えなかったり、電話で予約を取るのにハードルが高く感じていた年配の人でも、指定された場所に向かうだけで接種が可能となります。
加えて2月26日からは緊急対策にともなう仕事・教育機関・スーパーなどの小売店関係の仕事に携わる人たちの接種がはじまります。
カリフォルニア州の感染状況
1月14日を境に減少傾向にあるカリフォルニア州、今週も順調に減少しています。今週1週間の1日における新規感染者数の平均は「7856人」。ついに1日平均が1万人を下回りました!。過去3週間の平均新規感染者数の経緯は「1万1804人」「1万6317人」「2万3024人」。感染拡大が始まった11月上旬時点にほぼ戻った状態で、安定しています。
今週の州全体の人口10万人当たりの平均感染者数は24.2人・陽性率6.5%・ICUの空き状況17.2%。 これも先週の統計・人口10万人当たりの平均新規感染者数33.1人人・陽性率8.5%・ICUの空き状況・13.6%に比べると明らかに減少しています。現在カリフォルニア州では643万人がすでにワクチン接種を終えています。
カリフォルニア州が定める規制緩和システムでは今週も99.8%の地域が紫レベルのままですが、これは来週にも動きが出てきそうです。
最後に
このコラムを書いている2月18日現在、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は3万3307人・死者数376人。先週の3万2695人・死者数351人に比べ、今週の新規感染者数の増加は612人。1日の平均数は87人・陽性率2.6%・人口10万人当たりの感染者数14.7人とやっと1日の平均数が100人を下回るところまできました。
このまま減少傾向が続き来週紫レベルから赤レベルに無事移行できるのか、引き続きレポートします。